株式会社リンクアンドモチベーション(証券コード:2170)は「組織・人事・IRなど経営コンサルが主柱。転職支援、資格取得教室や外国語指導講師の派遣も」実施している企業です。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「636万円」となっており、「全国平均と比較して高い」給与を受け取れる企業と言えます。
今回はこの株式会社リンクアンドモチベーションについて、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!
さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」や「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!
株式会社リンクアンドモチベーションの年収(年間平均給与)はいくら?【2024年度】
2024年03月28日に提出された有価証券報告書によると、株式会社リンクアンドモチベーションの平均年収は「636万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較して高い給与水準であると言えます。
年代別年収
株式会社リンクアンドモチベーションの年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。
年代 | 推計平均年収 | 全年代比プラス幅 |
---|---|---|
20~24歳 | 526万円 | +0円 |
25~29歳 | 580万円 | 53万円 |
30~34歳 | 636万円 | 55万円 |
35~39歳 | 668万円 | 31万円 |
40~44歳 | 721万円 | 53万円 |
45~49歳 | 740万円 | 19万円 |
50~54歳 | 778万円 | 37万円 |
54~59歳 | 782万円 | 3万円 |
20代の推定平均年収は526万円〜580万円であり、30代の推定平均年収は636万円〜668万円となります。また、折り返し地点の40代からは721万円〜740万円とさらに年収が上がっていき、最大で782万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)
役職別年収は?
株式会社リンクアンドモチベーションの役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。
株式会社リンクアンドモチベーションでは、係長クラスになると、734万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、1109万円となり、部長クラスになると、1395万円の年収になることが期待されます。
役職 | 推計平均年収 |
---|---|
係長 | 734万円 |
課長 | 1109万円 |
部長 | 1395万円 |
推定生涯収入は?
株式会社リンクアンドモチベーションの推定生涯収入は、およそ「2億7369万円」と推計(※)されます。
これは、大学以上卒の男性の平均生涯年収(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を上回る金額です。そのため、給与面では満足できる会社であると言えるでしょう。
株式会社リンクアンドモチベーションの事業内容は?
株式会社リンクアンドモチベーションの事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。
2024年03月28日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!
組織開発Division
組織開発Divisionでは、企業の従業員エンゲージメント向上を支援しています。独自の診断フレームに基づいたエンゲージメント状態の診断や組織の変革ソリューションを提供し、企業が従業員エンゲージメントを管理できるクラウドサービスも展開しています。
個人開発Division
個人開発Divisionでは、個人のキャリア向上を支援しています。キャリアスクールや学習塾を通じて、目標設定から学習プランの策定・実行までをサポートし、社会で活躍するためのスキル獲得を支援しています。
マッチングDivision
マッチングDivisionでは、企業と個人をつなぐ機会を提供しています。ALT配置事業では、外国籍の人材を日本の学校に派遣し、英語指導を行っています。また、人材紹介事業では、企業に必要な人材を紹介するサービスを展開しています。
株式会社リンクアンドモチベーションに向いている人とは?
株式会社リンクアンドモチベーションは組織や個人のモチベーションを高める事業を展開しています。組織開発から個人開発、さらには人材紹介まで幅広い分野で活躍しています。
この会社に向いている人は、自己成長や他者の成長をサポートすることにやりがいを感じる方です。チームワークを大切にし、新しいアイデアやテクノロジーに積極的に取り組む姿勢が必要です。
柔軟性やコミュニケーション能力が高く、常に成長を意識している人が活躍できる環境です。
転職したら、自己実現や社会貢献を実現する仕事に携わることができます。組織や個人の変革を支援することで、社会全体にポジティブな影響を与えることができるでしょう。自分の力で人々の生活や働き方をより良く変えていくことができる喜びを感じることができます。
さらに、さまざまなスキルや知識を身につける機会が豊富です。経営学や心理学などの学問を活かしながら、自己啓発や専門知識を磨くことができます。
自らの成長に取り組みながら、他者の成長を促進することで、より意義のあるキャリアを築いていくことができるでしょう。
株式会社リンクアンドモチベーションでの転職は、自分の可能性を最大限に引き出し、未来を切り拓くチャンスです。積極的に挑戦し、成長を楽しむ姿勢を持って、新たなキャリアの扉を開いてみてください。
株式会社リンクアンドモチベーションの業績ってどう?
有価証券報告書の情報をもとに、株式会社リンクアンドモチベーションの業績を見ていきましょう。
最新年度と直近年度の売上高
2024年03月28日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。
4年前の売上高が319億5600万円、3年前の売上高が307億8500万円、2年前の売上高が326億4400万円、 そして昨年度の売上高が327億7600万円、 最新年度の売上高が339億6900万円、となっています。
4年前から売上高はなんと6%(額でいうと20億1300万)増加しており、昔と比較して成長している企業だと言えます。急成長している企業とまではいきませんが、以前よりも最新年度比較では良い環境になっていると言えます。
最新年度と直近年度の利益
2024年03月28日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。
4年前の経常利益が7億9700万円、3年前の経常利益が23億1100万円、2年前の経常利益が-3億5600万円、 そして昨年度の経常利益が4億8900万円、 最新年度の経常利益が23億600万円、となっています。
4年前から経常利益はなんと189%(額でいうと15億900万)増加しており、昔と比較してかなり急成長している企業だと言えます。
従業員数の推移
株式会社リンクアンドモチベーションの現在の従業員数は「1470人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。
従業員数は4年前から「79人」増加しており、ゆるやかにかつ順調に従業員が増えている企業といえます。このような場合、順調に業績も成長していれば企業として非常に上手くいっているパターンが多いです。業績と合わせて企業の状況を把握しておきましょう。
1人当たり売上高分析・年収増加可能性
株式会社リンクアンドモチベーションの業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。
また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。
(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)
1人当たり売上高
まずは1人当たり売上高をみていきましょう。
4年前の1人あたり売上高は「2297万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「2310万円」となっています。
直近の数年間で社員一人当たりの売上高はさほど変わっておらず横ばいで、社員一人当たりの生産性の成長は据え置きと考えても良いでしょう。ただし、企業全体の売上高が伸びている場合はM&Aなどを実施して企業としての規模は成長していると言えます。
最新年度の1人あたり売上高は1千万超であり(2310万)、社員1人当たりの仕事の付加価値は高いと言えるでしょう。
1人当たり売上高の過去推移
社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。
株式会社リンクアンドモチベーションの事業リスクについて
株式会社リンクアンドモチベーションの事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。
最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。
最新の有価証券報告書から、株式会社リンクアンドモチベーションの事業リスクとしては以下のように記載されています。
人材確保に関するリスク
リンクアンドモチベーションは事業成長と顧客価値創出において人的資本を至上と位置づけています。特に組織開発部門においては、プロジェクトマネジャーやエンジニアの確保と育成が不可欠です。しかしこの人材確保が困難となったり、優秀な人材を確保するための報酬水準の急激な上昇が起こると、会社の業績や財務状況に影響を及ぼす恐れがあります。
経済状況変動に関するリスク
市況や景気動向の変化は、当社の事業にも影響を及ぼす可能性があります。特に新型コロナウイルス感染症の拡大や世界的な金利上昇の影響により、サービス需要の低迷や事業環境の悪化が懸念されます。これにより、組織開発部門や人材紹介事業などが収益に影響を受けるリスクがあると言えます。
知的財産権に関するリスク
リンクアンドモチベーションはモチベーションエンジニアリングを中心として展開しており、競合他社に技術模倣される可能性があります。このような模倣によって、顧客に対する当社の差別化が損なわれたり、情報漏洩が起きたりすることで、売上や社会的信用に影響を及ぼすリスクが存在します。
データセキュリティ・データプライバシーに関するリスク
リンクアンドモチベーションは大量の個人情報や機密情報を保有しており、外部からのサイバー攻撃や内部の不慮による情報漏洩が懸念されます。個人情報漏洩や情報漏洩により、法的な損害賠償請求や社会的信用の低下などが起き、会社の業績や財務状況に重大な影響を及ぼすリスクがあると言えます。
資産の減損等に関するリスク
リンクアンドモチベーションはM&Aによる事業拡大を進めてきましたが、事業収益性が低下するなどの理由により、減損会計による損失処理が発生するリスクがあります。取得した株式に関連する事業が期待どおりに機能しなかった場合、会社の財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
株式会社リンクアンドモチベーションの沿革・歴史
株式会社リンクアンドモチベーションの沿革は、以下のようになっています。
年月 | 内容 |
---|---|
2000年3月 | 株式会社リンクアンドモチベーションを資本金50,000千円で東京都中央区銀座六丁目に設立 |
2001年4月 | 東京都中央区銀座三丁目に本社オフィスを移転 |
2004年3月 | 株式会社リンクダイニング設立 |
2007年12月 | 東京証券取引所市場第二部へ株式上場 |
2008年12月 | 東京証券取引所市場第一部に指定変更 |
2009年2月 | 株式会社リンクコーポレイトコミュニケーションズ設立 |
2009年5月 | 株式会社リンクスポーツエンターテインメントの株式を取得し、100%子会社化 |
2010年11月 | 株式会社モチベーションアカデミア設立 |
2011年2月 | 株式会社リンク・アイ設立 |
2011年6月 | 株式会社リンクアカデミーの株式を取得し、100%子会社化 |
2012年1月 | 株式会社リンクグローバルソリューションの株式を取得し、100%子会社化 |
2012年2月 | 株式会社リンクエージェントの株式を取得し、100%子会社化 |
2013年1月 | 大栄教育システム株式会社の株式を取得し、100%子会社化 |
2014年4月 | 株式会社リンク・インタラックの株式を取得し、100%子会社化 |
2015年4月 | 株式会社リンク・リレーション・エンジニアリング設立 |
2015年8月 | 株式会社インタラック北日本、株式会社インタラック関東北、株式会社インタラック関東中部、株式会社インタラック関東南、株式会社インタラック関西東海、株式会社インタラック西日本設立 |
2016年6月 | 株式会社リンクスポーツエンターテインメントの保有株式を全て株式会社栃木ブレックスに譲渡 |
2017年4月 | ディーンモルガン株式会社の株式を取得し、59.98%子会社化 |
2017年5月 | 本社を「GINZA SIX」に移転 |
2017年7月 | 株式会社スーパーウェブより、「SS-1」事業を譲受 |
2018年9月 | オープンワーク株式会社との資本業務提携契約を締結 |
2019年4月 | 株式会社Oneteamより、「Oneteam」事業を譲受 |
2020年1月 | 株式会社リンク・アイが株式会社リンク・リレーション・エンジニアリングを吸収合併 |
2021年10月 | 本社を「歌舞伎座タワー」に移転 |
2022年1月 | 株式会社リンクコーポレートコミュニケーションズが株式会社a2mediaを吸収合併株式会社リンクアカデミーがディーンモルガン株式会社を吸収合併 |
2022年4月 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
2024年1月 | 株式会社リンクグローバルソリューションを吸収合併株式会社リンク・アイが株式会社リンクエージェントを吸収合併株式会社リンクジャパンキャリアが株式会社リンク・インタラックを吸収合併し、株式会社リンク・インタラックに社名変更 |
株式会社リンクアンドモチベーションの会社基本情報
最後に、株式会社リンクアンドモチベーションの基本情報を押さえておきましょう!
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社リンクアンドモチベーション |
会社名(英語表記) | Link and Motivation Inc. |
住所 | 東京都中央区銀座四丁目12番15号 歌舞伎座タワー |
代表取締役社長 | 代表取締役会長 小笹 芳央 |
電話番号 | 03-6853-8111(代表) |
特色 | 組織・人事・IRなど経営コンサルが主柱。転職支援、資格取得教室や外国語指導講師の派遣も |
まとめ
今回の記事では、株式会社リンクアンドモチベーションの年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。
会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!
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