株式会社フュートレックの年収は632万円!年齢別給与や会社内容・業績・事業リスクなどを徹底調査!【2023年最新版】

株式会社フュートレック(証券コード:2468)「音声認識技術が中核。顧客関係管理CRMシステム等併営。株主エーアイと経営統合で基本合意」している企業です。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「632万円」となっており、「全国平均と比較して高い」給与を受け取れる企業と言えます。

今回はこの株式会社フュートレックについて、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!

さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!

本記事の抽出データは連結のものを取り扱っており、「株式会社フュートレック」 の個別の数値ではありません。関連会社を考慮したものになっているため、各関連会社の実態と乖離する場合があります。そのため、「グループ会社全体の平均値」としてみると良いでしょう。

目次

株式会社フュートレックの年収(年間平均給与)はいくら?【2023年度】

2023年06月21日に提出された有価証券報告書によると、株式会社フュートレックの平均年収は「632万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較して高い給与水準であると言えます。

年代別年収

株式会社フュートレックの年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。

年代推計平均年収全年代比プラス幅
20~24歳449万円+0円
25~29歳495万円45万円
30~34歳543万円47万円
35~39歳570万円27万円
40~44歳616万円45万円
45~49歳632万円16万円
50~54歳664万円32万円
54~59歳667万円3万円

20代の推定平均年収は449万円〜495万円であり、30代の推定平均年収は543万円〜570万円となります。また、折り返し地点の40代からは616万円〜632万円とさらに年収が上がっていき、最大で667万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)

(※)推計より低い年収であったり、さらに高い年収となる可能性があります。こちらの試算は、株式会社フュートレックが発表をしている有価証券報告書を元に弊メディア独自の基準で計算されています。正確な数値と異なる可能性がありますので、参考値としてご覧ください。

役職別年収は?

株式会社フュートレックの役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。

株式会社フュートレックでは、係長クラスになると、754万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、903万円となり、部長クラスになると、1083万円の年収になることが期待されます。

役職推計平均年収
係長754万円
課長903万円
部長1083万円

(※)各会社により上記の数値と実態が異なる可能性があります。あくまで平均的な数値として参考にしてください。

推定生涯収入は?

株式会社フュートレックの推定生涯収入は、およそ「2億7200万円」と推計(※)されます。

これは、大学以上卒の男性の平均生涯年収(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を上回る金額です。そのため、給与面では満足できる会社であると言えるでしょう。

(※)生涯賃金=平均年収×勤務年数(22~65歳の43年間の計算による)

株式会社フュートレックの事業内容は?

株式会社フュートレックの事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。

2023年06月21日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!

音声認識事業

音声認識技術の開発や販売を行っており、vGate ASRという製品を提供しています。また、サーバ型音声認識(DSR)やローカル型音声認識(LSR)などの音声認識モデルも開発・提供しています。さらに、音声認識関連技術の開発も行っており、音声認識モデル自動作成システムや声認証技術の製品(vGate Authentication)も取り扱っています。他にも、多言語音声翻訳技術の開発も行っています。

デジタルマーケティング事業

CRMシステム(顧客管理システム)であるVisionaryの開発・販売を行っています。さらに、Visionary Cloudの開発やカスタマイズ、それに関連する業務も実施しています。デジタルマーケティング分野において、幅広いサービスを展開しています。

映像制作事業

主にテレビ番組や企業のプロモーション用の映像制作を手掛けております。メディアジャパン株式会社を通じて、映像制作に関する様々な業務を行っています。また、テレビ局への映像制作スタッフの派遣も行っています。

その他事業

デジタル教科書や教材に関連するアプリの受託開発を行っています。また、株式会社スーパーワンを通じて、メモリーカードへのコンテンツ書込み業務も請け負っています。多岐にわたる分野での事業展開を行っており、顧客ニーズに応える総合サービスを提供しています。

株式会社フュートレックに向いている人とは?

株式会社フュートレックは、音声認識技術やデジタルマーケティング、映像制作など幅広い事業を展開しています。転職を考える方に向いているのは、クリエイティブな発想力や技術力を持ち合わせた人です。会社の事業領域が多岐にわたるため、柔軟性や多様なスキルを持つ方にとっては刺激的な環境となるでしょう。

音声認識技術やデジタルマーケティングに興味や実務経験がある方は、当社でのキャリアを築く上で大きなアドバンテージとなります。最新の技術や市場動向に敏感であり、常に新しいアイデアを生み出すことができる人にとって、会社内での成長や実績を積むチャンスが豊富です。

転職したら、自分のスキルやアイデンティティを存分に発揮し、新しい分野での挑戦を楽しむことができるでしょう。フュートレックのチームで働くことで、自らの可能性を広げることができ、業界のトレンドにも一歩先んじていることができます。

ワクワクする未来が待っています。自らの才能を発揮し、イノベーションを起こすことで、業績向上や会社の成長に貢献できるやりがいを感じることでしょう。転職を機に、新たなキャリアパスを切り拓くチャンスを活かしましょう。

株式会社フュートレックの業績ってどう?

有価証券報告書の情報をもとに、株式会社フュートレックの業績を見ていきましょう。

最新年度と直近年度の売上高

2023年06月21日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。

4年前の売上高が31億196万円、3年前の売上高が27億3533万円、2年前の売上高が18億3373万円、 そして昨年度の売上高が15億9064万円、 最新年度の売上高が16億6255万円、となっています。

4年前から売上高は46%(額でいうと-14億3940万)減少しており、昔と比較して売上高の面においては減少傾向の企業だと言えます。このケースの場合、利益が上がっていると企業内で構造改革が実施されていく傾向にあります。利益も減少傾向だと、企業として現状は厳しい状況にあると言えるでしょう。

最新年度と直近年度の利益

2023年06月21日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。

4年前の経常利益が-1億1475万円、3年前の経常利益が615万円、2年前の経常利益が-1億6319万円、 そして昨年度の経常利益が1億2136万円、 最新年度の経常利益が-2億3545万円、となっています。

4年前の経常利益と比較して、1億2069万赤字が拡大しています。このとき、売上高が伸びている場合は投資の意味合いが強く反映されている可能性があり、赤字拡大だから悪いとは一概には言えません。その場合はむしろ企業として意図的な赤字拡大である可能性が高いです。しかし、売上高も以前より伸長していない場合、注意深く業績動向を観察する必要があります。

従業員数の推移

株式会社フュートレックの現在の従業員数は「97人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。

従業員数は4年前から「31人」減少しており、企業としては人件費を最小限に抑える方向へ進行しています。このケースで業績が良いパターンはかなり稀ですが、もしそうであるならば社内の構造改革が非常に上手くいっている事も考えられます。大部分の場合採用計画が遅れをとっており、それに合わせて転職難易度が高くなるとともに企業としても少し厳しい状況にある可能性があります。気になる方はその原因を調べてみてください。

1人当たり売上高分析・年収増加可能性

株式会社フュートレックの業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。

また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。

(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)

1人当たり売上高

まずは1人当たり売上高をみていきましょう。

4年前の1人あたり売上高は「2423万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「1713万円」となっています。

4年前と比較して「29%」も一人当たりの売上高が減少しており、社員一人当たりの生産性が下がっている事が考えられます。社員数が増加している場合、相対的に経験値の少ない社員が多い傾向にあります。そのため、生産性の回復を目指すための策(社内教育)が実施されていると予想されます。

最新年度の1人あたり売上高は1千万超であり(1713万)、社員1人当たりの仕事の付加価値は高いと言えるでしょう。

1人当たり売上高の過去推移

社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。

株式会社フュートレックの事業リスクについて

株式会社フュートレックの事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。

最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。

最新の有価証券報告書から、株式会社フュートレックの事業リスクとしては以下のように記載されています。

技術動向の変化によるリスク

産業界ではAI技術の発展が進んでおり、新たな技術が次々と開発されています。これにより、フュートレックの音声認識事業やデジタルマーケティング事業に影響を及ぼす可能性があります。

新技術の急速な普及によって、競合他社との差別化が難しくなり、事業成果に影響が出る恐れがあります。

技術・製品開発のリスク

フュートレックの音声認識事業では、音声認識率の向上や声による認証の普及を目指して開発を行っていますが、開発費用の高額化や開発成果の事業化困難などのリスクが存在します。

同様に、デジタルマーケティング事業でも新商品の開発において、予定外の費用発生や性能不足などが起こる可能性があります。

競合によるリスク

フュートレックの各事業や製品には、国内外の競合他社が存在しています。競合が激化する中で、差別化が難しくなり、市場シェアの獲得が困難になる可能性があります。これによって、フュートレックの事業成績に悪影響を及ぼすリスクがあります。

知的財産権のリスク

第三者との知的財産権に関する紛争を完全に防止することは難しいため、フュートレックでは、知的財産権の取得や専門家との連携に努めています。しかし、紛争が発生した場合、費用や損害賠償の請求などが生じ、事業や経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。

品質管理のリスク

ソフトウェア開発においては、不具合の発生を完全に防止することは困難です。不具合が発生した場合、不具合収束に伴う負担や顧客信頼の低下から、経営成績に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。

人材確保と育成のリスク

業務を遂行するために必要な管理職や技術者の確保と育成が必要ですが、競争の激化により適切な人材を確保することが困難になるおそれがあります。

人材不足によって、事業の順調な運営が妨げられるリスクが存在します。

自然災害等の発生によるリスク

大規模な自然災害やパンデミックのような広範囲の災害が発生した場合、事業継続が困難になる恐れがあります。テレワーク環境の整備などの対策を講じていますが、災害リスクは常に潜在していることに注意が必要です。

株式会社フュートレックの沿革・歴史

株式会社フュートレックの沿革は、以下のようになっています。

年月内容
2000年4月携帯機器におけるビジネスモデルの提案から具現化まで、システムLSIの設計技術ノウハウをいかした受託設計を事業内容として大阪市淀川区西宮原一丁目8番48号に当社設立
2000年9月本社を大阪市淀川区西中島六丁目8番31号 花原第6ビルに移転、本格営業開始大手携帯機器メーカーを始め、複数の企業より受託設計を受注
2001年3月携帯電話用音源IP販売開始ライセンス、ロイヤルティ契約の締結
2005年1月株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモと音源の利用許諾契約を締結
2006年5月株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモと業務・資本提携契約を締結
2007年5月株式会社ATR-Langに資本参加し子会社化
2009年11月本社を大阪市淀川区西中島六丁目1番1号 新大阪プライムタワーに移転
2011年4月イズ株式会社の株式を取得し、同社及びその子会社である株式会社スーパーワンを子会社化CRMソリューション事業を開始
2019年7月株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモが提供するスマートフォン向け音声エージェント機能「しゃべってコンシェル」に音声認識エンジンを提供株式会社メディア総合研究所の株式を取得し、同社を子会社化翻訳事業の合弁会社である株式会社みらい翻訳を設立株式会社アドホックの事業を吸収分割の方法により承継東京証券取引所市場第二部へ市場変更メディアジャパン株式会社の株式を取得し、同社及びその子会社であるメディアジャパンエージェンシー株式会社を子会社化株式会社みらい翻訳の全株式を譲渡株式会社メディア総合研究所の全株式を譲渡し、同社を連結の範囲から除外グローリー株式会社と資本業務提携契約を締結プロモーション事業を事業譲渡により売却
2021年8月メディアジャパンエージェンシー株式会社の全株式を譲渡し、同社を連結の範囲から除外
2022年3月資本金の額733,979千円から100,000千円に減少させ、633,979千円をその他資本剰余金へ振替
2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行
2023年6月株式会社エーアイと資本業務提携契約を締結株式会社エーアイによる当社株式に対する公開買付けの結果、当社の主要株主である筆頭株主が株式会社エーアイに異動

株式会社フュートレックの会社基本情報

最後に、株式会社フュートレックの基本情報を押さえておきましょう!

項目内容
会社名株式会社フュートレック
会社名(英語表記)FueTrek Co., Ltd.
住所大阪市淀川区西中島六丁目1番1号
代表取締役社長代表取締役社長 西田 明弘
電話番号06-4806-3112(代表)
特色音声認識技術が中核。顧客関係管理CRMシステム等併営。株主エーアイと経営統合で基本合意

まとめ

今回の記事では、株式会社フュートレックの年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。

会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!

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この記事を書いた人

大企業の新規事業部門に所属、個人投資家としても活動しながら日々上場企業のリサーチを昼夜問わず実施。企業の開示を毎日数十社規模で習慣的にウォッチ。2024年5月、上場企業が発行する有価証券報告書を分析したメディア「年収辞典」をローンチ。メディアを通じた転職支援を実施。

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