カゴメ株式会社の年収は799万円!年代別・役職別給与や、会社の事業内容・業績・事業リスクなどを徹底調査!【2024年最新版】

カゴメ株式会社(証券コード:2811)飲料、食品、農業関連事業を展開している会社です。国内外で製造、販売を行い、生鮮食品や加工食品など幅広い商品を提供しています。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「799万円」となっており、「全国平均と比較してかなり高い」給与を受け取れる企業と言えます。

今回はこのカゴメ株式会社について、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!

さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!

本記事の抽出データは連結のものを取り扱っており、「カゴメ株式会社」 の個別の数値ではありません。関連会社を考慮したものになっているため、各関連会社の実態と乖離する場合があります。そのため、「グループ会社全体の平均値」としてみると良いでしょう。

目次

カゴメ株式会社の年収(年間平均給与)はいくら?【2024年度】

2024年03月08日に提出された有価証券報告書によると、カゴメ株式会社の平均年収は「799万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較してかなり高い給与水準であると言えます。

年代別年収

カゴメ株式会社の年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。

年代推計平均年収全年代比プラス幅
20~24歳550万円+0円
25~29歳623万円72万円
30~34歳679万円55万円
35~39歳736万円57万円
40~44歳799万円63万円
45~49歳805万円5万円
50~54歳817万円12万円
54~59歳807万円-9万円

20代の推定平均年収は550万円〜623万円であり、30代の推定平均年収は679万円〜736万円となります。また、折り返し地点の40代からは799万円〜805万円とさらに年収が上がっていき、最大で817万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)

(※)推計より低い年収であったり、さらに高い年収となる可能性があります。こちらの試算は、カゴメ株式会社が発表をしている有価証券報告書を元に弊メディア独自の基準で計算されています。正確な数値と異なる可能性がありますので、参考値としてご覧ください。

役職別年収は?

カゴメ株式会社の役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。

カゴメ株式会社では、係長クラスになると、923万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、1394万円となり、部長クラスになると、1753万円の年収になることが期待されます。

役職推計平均年収
係長923万円
課長1394万円
部長1753万円

(※)各会社により上記の数値と実態が異なる可能性があります。あくまで平均的な数値として参考にしてください。

推定生涯収入は?

カゴメ株式会社の推定生涯収入は、およそ「3億4395万円」と推計(※)されます。

これは、大学以上卒の男性の平均生涯収入(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を大幅に上回る金額です。そのため、給与面では非常に満足できる会社であえると言えます。

(※)生涯賃金=平均年収×勤務年数(22~65歳の43年間の計算による)

カゴメ株式会社の事業内容は?

カゴメ株式会社の事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。

2024年03月08日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!

国内加工食品事業

飲料や調味料の製造・販売を主な事業内容としています。主要製品には野菜生活100シリーズ、トマトジュース、野菜一日これ一本などがあります。また、通販においては野菜飲料、サプリメント、スープなどを販売しています。

さらに、トマトケチャップ、トマト調味料、ソースなどの食品も取り扱っており、幅広い商品ラインアップを展開しています。

国内農事業

生鮮トマトやベビーリーフなどの生産・販売を行っています。国内での農業事業に注力し、新鮮で安全な野菜を提供しています。

生産から販売までを一貫して行うことで、品質管理にも徹底を図り、消費者の信頼を得ています。

国際事業

種子開発から農業生産、商品開発、加工、販売までの垂直統合型ビジネスを展開しています。国際市場においても高品質な商品を提供し、多角的な事業展開を行っています。

地域ごとのニーズに合わせた商品開発や販売戦略を展開し、グローバルな視点でビジネスを展開しています。

その他

不動産事業や業務受託事業、新規事業なども手掛けています。多角的な事業展開を通じて、収益の多角化を図りつつ、事業領域の拡大を目指しています。

新たなビジネスチャンスにも積極的に取り組み、持続的な成長を目指しています。

カゴメ株式会社に向いている人とは?

カゴメ株式会社は国内外で食品の製造、仕入及び販売を行っている企業グループです。主要事業として国内加工食品事業、国内農事業、国際事業などを展開しており、飲料や調味料から生鮮野菜まで幅広い製品を提供しています。

この会社に向いている人は、食品業界に興味があり、食品に関する知識や情熱を持つ方です。国内加工食品や生鮮野菜など、食品にこだわりを持ち、品質や安全性に重点を置く方にとって、カゴメは魅力的な職場です。

転職したら、食品業界のプロフェッショナルとして活躍するチャンスが広がります。国内外での食品製造・販売に携わることで、新しい市場に挑戦し、成長していくことができるでしょう。また、自社製品の品質や開発に携わり、食品業界のトレンドをリードする存在となれる可能性もあります。

食品に情熱を持ち、成長意欲のある方にとって、カゴメは新たなキャリアのステージとなるかもしれません。食品業界の第一線で活躍し、自身の専門知識や経験を活かして、新たな可能性を切り拓いていくことができるでしょう。

カゴメ株式会社の業績ってどう?

有価証券報告書の情報をもとに、カゴメ株式会社の業績を見ていきましょう。

最新年度と直近年度の売上高

2024年03月08日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。

4年前の売上高が1808億4900万円、3年前の売上高が1830億4100万円、2年前の売上高が1896億5200万円、 そして昨年度の売上高が2056億1800万円、 最新年度の売上高が2247億3000万円、となっています。

4年前から売上高はなんと24%(額でいうと438億8100万)増加しており、昔と比較して成長している企業だと言えます。急成長している企業とまではいきませんが、以前よりも最新年度比較では良い環境になっていると言えます。

最新年度と直近年度の利益

2024年03月08日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。

4年前の経常利益が124億5300万円、3年前の経常利益が106億8200万円、2年前の経常利益が140億1000万円、 そして昨年度の経常利益が127億5700万円、 最新年度の経常利益が174億7200万円、となっています。

4年前から経常利益はなんと40%(額でいうと50億1900万)増加しており、昔と比較して成長している企業だと言えます。急成長している企業とまではいきませんが、以前よりも最新年度比較では良い環境になっていると言えます。

従業員数の推移

カゴメ株式会社の現在の従業員数は「2921人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。

従業員数は4年前から「322人」増加しており、ゆるやかにかつ順調に従業員が増えている企業といえます。このような場合、順調に業績も成長していれば企業として非常に上手くいっているパターンが多いです。業績と合わせて企業の状況を把握しておきましょう。

1人当たり売上高分析・年収増加可能性

カゴメ株式会社の業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。

また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。

(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)

1人当たり売上高

まずは1人当たり売上高をみていきましょう。

4年前の1人あたり売上高は「6958万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「7693万円」となっています。

4年前と比較して順当に一人当たりの売上高が伸長しており、社員一人当たりの生産性が高まっている事が考えられます。

最新年度の1人あたり売上高は5千万円を裕に超えており(7693万円)、社員1人当たりの仕事の付加価値は非常に高いと言えるでしょう。

1人当たり売上高の過去推移

社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。

カゴメ株式会社の事業リスクについて

カゴメ株式会社の事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。

最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。

最新の有価証券報告書から、カゴメ株式会社の事業リスクとしては以下のように記載されています。

戦略リスクの克服に向けて

市場競争の激化や新興市場への展開に伴うリスクは避けられません。カゴメは、戦略リスクに対して慎重に評価を行い、リスクに見合った戦略的行動を取ることが求められています。新規事業やM&Aなどの取り組みにおいて、リスクの要因を正確に把握し、適切な対策を講じることが不可欠です。

社会的責任と環境リスクへの対応

食品安全や環境への配慮は、現代企業にとって重要な課題です。消費者や投資家からの期待が高まる中、社会的責任を果たすことは不可欠です。環境リスクに対しても、取り組みを強化し、サステナビリティの観点から事業展開を進めることが必要です。

オペレーショナルリスクの管理と予防

業務上のヒューマンエラーやシステム障害などのオペレーショナルリスクは、様々な影響を及ぼす可能性があります。組織全体でリスク認識を共有し、事前にリスクを予測し、対策を講じることで、オペレーショナルリスクに対応する体制を整備しています。

リスクマネジメントの重要性

リスクマネジメントは、企業経営において欠かせない要素です。不確実な状況下であっても、的確なリスク評価と効果的な対応策を講じることで、不測の事態にも適切に対処できる体制を構築しています。

リスクマネジメントにより、持続可能な成長と社会的責任を果たす企業としての地位を確立していきます。

カゴメ株式会社の沿革・歴史

カゴメ株式会社の沿革は、以下のようになっています。

年月内容
1899年創業者蟹江一太郎西洋野菜の栽培に着手、最初のトマトの発芽を見る
1903年トマトソースの製造・販売を開始
1908年トマトケチャップ・ウスターソースの製造・販売を開始
1914年12月愛知トマトソース製造合資会社設立
1919年6月上野工場竣工、製造設備を近代化
1923年4月愛知トマト製造株式会社に改組
1949年4月東京連絡所開設7月大阪出張所開設8月 愛知トマト製造㈱、愛知海産興業㈱、滋賀罐詰㈱、愛知商事㈱、愛知罐詰興業㈱の関係5社を事業強化目途に合併、愛知トマト株式会社を設立
1961年4月カゴメビル㈱を本社ビル管理会社として設立7月栃木工場竣工
1962年6月茨城工場竣工7月本社販売課を分離し、名古屋支店を開設9月研究所開設
1963年4月カゴメ株式会社に社名変更
1967年10月台湾可果美股份有限公司を合弁・設立、海外トマト原料調達に着手
1971年3月カゴメ興業㈱を物流子会社として設立
1976年11月名古屋証券取引所市場第二部に株式上場
1978年9月名古屋証券取引所市場第一部に指定替11月東京証券取引所市場第一部に株式上場
1983年5月ブランドマークをに変更
1991年6月東京本部を東京本社に改称し、2本社制に移行
1995年2月野菜飲料「野菜生活100」を発売
1998年1月KAGOME INC.設立7月現在地に東京本社を移転
2005年8月可果美食品有限公司設立
2010年7月Kagome Australia Pty Ltd.及びその連結子会社2社を設立
2017年12月Kagome Senegal Sarl設立
2020年10月カゴメアグリフレッシュ㈱設立
2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行
2022年9月DXAS Agricultural Technology Lda設立

カゴメ株式会社の会社基本情報

最後に、カゴメ株式会社の基本情報を押さえておきましょう!

項目内容
会社名カゴメ株式会社
会社名(英語表記)KAGOME CO.,LTD.
住所名古屋市中区錦三丁目14番15号
代表取締役社長代表取締役社長 山口 聡
電話番号(052)951-3571
特色トマト加工品の国内最大手。飲料が稼ぎ頭。農事業を育成。米国などで業務用トマトを積極展開

まとめ

今回の記事では、カゴメ株式会社の年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。

会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!

この記事を他の人にも共有する!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大企業の新規事業部門に所属、個人投資家としても活動しながら日々上場企業のリサーチを昼夜問わず実施。企業の開示を毎日数十社規模で習慣的にウォッチ。2024年5月、上場企業が発行する有価証券報告書を分析したメディア「年収辞典」をローンチ。メディアを通じた転職支援を実施。

コメント

コメントする

目次