トビラシステムズ株式会社の年収は559万円!年齢別給与や会社内容・業績・事業リスクなどを徹底調査!【2024年最新版】

トビラシステムズ株式会社(証券コード:4441)「独自の抽出アルゴリズムを用い迷惑電話番号を自動的に拒否、警告するシステムを開発、提供」している企業です。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「559万円」となっており、「全国平均と比較して高い」給与を受け取れる企業と言えます。

今回はこのトビラシステムズ株式会社について、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!

さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!

トビラシステムズ株式会社は個別決算のデータのみ有価証券報告書で提供されています。そのため企業単体としての分析内容は実態と即している場合が多いです。是非本記事を参考に企業研究をしておきましょう!

目次

トビラシステムズ株式会社の年収(年間平均給与)はいくら?【2024年度】

2024年01月23日に提出された有価証券報告書によると、トビラシステムズ株式会社の平均年収は「559万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較して高い給与水準であると言えます。

年代別年収

トビラシステムズ株式会社の年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。

年代推計平均年収全年代比プラス幅
20~24歳441万円+0円
25~29歳486万円44万円
30~34歳533万円46万円
35~39歳559万円26万円
40~44歳604万円44万円
45~49歳620万円15万円
50~54歳652万円31万円
54~59歳655万円2万円

20代の推定平均年収は441万円〜486万円であり、30代の推定平均年収は533万円〜559万円となります。また、折り返し地点の40代からは604万円〜620万円とさらに年収が上がっていき、最大で655万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)

(※)推計より低い年収であったり、さらに高い年収となる可能性があります。こちらの試算は、トビラシステムズ株式会社が発表をしている有価証券報告書を元に弊メディア独自の基準で計算されています。正確な数値と異なる可能性がありますので、参考値としてご覧ください。

役職別年収は?

トビラシステムズ株式会社の役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。

トビラシステムズ株式会社では、係長クラスになると、667万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、799万円となり、部長クラスになると、958万円の年収になることが期待されます。

役職推計平均年収
係長667万円
課長799万円
部長958万円

(※)各会社により上記の数値と実態が異なる可能性があります。あくまで平均的な数値として参考にしてください。

推定生涯収入は?

トビラシステムズ株式会社の推定生涯収入は、およそ「2億4075万円」と推計(※)されます。

これは、大学以上卒の男性の平均生涯年収(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を下回る金額です。ただし、非正社員や女性である場合は平均生涯年収が少なくなる傾向にあります。給与面以外のメリットにしっかりと目を向けていきましょう。

(※)生涯賃金=平均年収×勤務年数(22~65歳の43年間の計算による)

トビラシステムズ株式会社の事業内容は?

トビラシステムズ株式会社の事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。

2024年01月23日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!

迷惑情報フィルタ事業

トビラシステムズは、迷惑情報フィルタ事業に注力し、特殊詐欺や迷惑電話などの被害を防止するセキュリティ商品・サービスを提供しています。

独自の機械学習テクノロジーを活用し、ユーザーの安全を守るために迷惑電話番号リストを作成・更新しています。データベースには561万件以上の電話番号情報が蓄積されており、利用者が迷惑電話を自動的にフィルタリングできるシステムを提供しています。

警察や公的機関との連携も行い、犯罪や迷惑行為の抑止に努めています。

モバイル向けフィルタサービス

トビラシステムズは、主要通信キャリアと提携し、迷惑情報フィルタアプリを提供しています。

利用者はオプションパックに加入することで、迷惑電話フィルタ機能や迷惑メールフィルタ機能を利用できます。迷惑メールデータベースを活用し、危険なURLや情報を抽出してブロックする機能も提供しています。通信キャリアとの契約により、安定的な収益を確保しながら、利用者数の増加を目指しています。

固定電話向けフィルタサービス

IP電話向けの迷惑情報フィルタサービスも提供しており、通話録音や迷惑電話の自動拒否機能を実装しています。

企業や自治体との実証実験事業にも取り組んでおり、特殊詐欺被害防止の取り組みを支援しています。IP電話への移行需要の増加に合わせてサービスを拡充し、安全な通話環境を提供しています。

ビジネスフォン向けフィルタサービス

企業向けに、「トビラフォンBiz」と「トビラフォン Cloud」を販売しています。通話録音や着信履歴の管理機能を強化し、業務の効率化やコンプライアンス強化を支援しています。

AI搭載の営業ツールである「Talk Book」も提供しており、企業の業務プロセス改善に貢献しています。法人向け市場の開拓に力を入れている。

トビラシステムズ株式会社に向いている人とは?

トビラシステムズ株式会社は、迷惑情報フィルタ事業を展開しています。迷惑電話や詐欺電話を防止するためのテクノロジーを駆使し、安心安全な生活を提供しています。

この会社に向いている人は、テクノロジーに興味があり、社会貢献を意識して働きたい方です。犯罪抑止や安全を守ることにやりがいを感じる人が活躍できる環境です。

転職したら、先進的なテクノロジーを駆使して社会問題に取り組むことができます。迷惑電話被害の撲滅や安心できる通信環境の構築に貢献し、多くの人々の安全を守る仕事にやりがいを感じることでしょう。

新たな技術やサービスの開発に参加し、自身のスキルや知識を高める機会が豊富です。成長と共に、社会に対して大きな影響を与える仕事に挑戦することができるでしょう。

トビラシステムズ株式会社では、迷惑情報フィルタ事業を通じて、安心・安全な社会の構築に貢献しています。一緒に働いて、新たなテクノロジーの可能性を拓いていきましょう。

トビラシステムズ株式会社の業績ってどう?

有価証券報告書の情報をもとに、トビラシステムズ株式会社の業績を見ていきましょう。

最新年度と直近年度の売上高

2024年01月23日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。

4年前の売上高が9億8168万円、3年前の売上高が12億3431万円、2年前の売上高が14億2465万円、 そして昨年度の売上高が16億8171万円、 最新年度の売上高が20億6121万円、となっています。

4年前から売上高はなんと110%(額でいうと10億7952万)増加しており、昔と比較してかなり急成長している企業だと言えます。

最新年度と直近年度の利益

2024年01月23日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。

4年前の経常利益が3億9264万円、3年前の経常利益が4億7121万円、2年前の経常利益が5億7798万円、 そして昨年度の経常利益が5億3222万円、 最新年度の経常利益が6億7924万円、となっています。

4年前から経常利益はなんと73%(額でいうと2億8660万)増加しており、昔と比較して順調に成長している企業だと言えます。

従業員数の推移

トビラシステムズ株式会社の現在の従業員数は「71人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。

従業員数は4年前から「22人」増加しており、ゆるやかにかつ順調に従業員が増えている企業といえます。このような場合、順調に業績も成長していれば企業として非常に上手くいっているパターンが多いです。業績と合わせて企業の状況を把握しておきましょう。

1人当たり売上高分析・年収増加可能性

トビラシステムズ株式会社の業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。

また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。

(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)

1人当たり売上高

まずは1人当たり売上高をみていきましょう。

4年前の1人あたり売上高は「2003万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「2903万円」となっています。

4年前と比較して「45%」も一人当たりの売上高が伸長しており、社員一人当たりの生産性成長率が圧倒的に上昇している、または会社の事業の需要が急増していると考えられます!このような成長を辿っている企業は、利益も同時に伸びているケースが多いです。

最新年度の1人あたり売上高は1千万超であり(2903万)、社員1人当たりの仕事の付加価値は高いと言えるでしょう。

1人当たり売上高の過去推移

社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。

トビラシステムズ株式会社の事業リスクについて

トビラシステムズ株式会社の事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。

最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。

最新の有価証券報告書から、トビラシステムズ株式会社の事業リスクとしては以下のように記載されています。

業績への影響を及ぼす可能性がある事業リスク

自然災害や有事、未知の感染症の発生は、業務に支障をきたす可能性があります。設備の破損や電力供給の制限が起こった場合、業績に悪影響を及ぼすことが考えられます。また、国内景気の低迷や大手通信キャリアの業績が悪化した場合、サービス提供への依存度が高いため、業績に影響を及ぼす可能性があります。

新技術の導入や競合他社の台頭による影響

急速な技術革新に対応できない場合、サービスの陳腐化や競合他社に追い抜かれるリスクがあります。優秀なエンジニアの採用や研究開発活動の強化が必要です。また、不正行為やレピュテーションリスクによる信頼性の低下は、顧客獲得や維持に影響を及ぼす可能性があります。

システムのトラブルやデータ漏えいのリスク

システムのトラブルやサービス提供停止、データ漏えいなどの問題が発生した場合、業務の継続性が危ぶまれます。情報漏えいは信頼性の低下につながり、事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。また、新規事業の立ち上げや企業買収によるリスクも存在し、計画通りに進まない場合は業績に悪影響を及ぼすことが考えられます。

法的規制順守や知的財産権の侵害リスク

法的規制の遵守や個人情報の保護、知的財産権の侵害に対するリスクが存在します。法令遵守体制が機能しない場合や知的財産権をめぐる紛争が起きた場合、業務への制約や信用度の低下が懸念されます。個人情報の管理に関しても慎重な運用が必要です。

業務体制や人材確保の課題

業務執行体制や内部管理体制の小規模組織による制約や優秀な人材の確保、育成、定着の必要性が挙げられます。人材不足や業務執行の効率性低下は業務遂行に影響を与える可能性があります。また、新株予約権の行使による株式価値の希薄化もリスクとして考慮すべきです。

トビラシステムズ株式会社の沿革・歴史

トビラシステムズ株式会社の沿革は、以下のようになっています。

年月内容
2006年12月岐阜県大垣市において、株式会社A&A tecnologiaを設立
2008年8月本社を愛知県名古屋市中区丸の内に移転
2010年5月「トビラシステムズ株式会社」に社名を変更
2011年6月迷惑電話の社会問題解決を目的とした迷惑電話フィルタ「トビラフォン」を開発、販売開始
2012年1月愛知県警察と特殊詐欺電話の実証実験に関する覚書締結以降、各都道府県警察との覚書締結を進め、特殊詐欺対策に関する情報提供を受ける体制を構築
2012年3月第三者割当増資により資本金を30,000千円に増資
2013年2月第三者割当増資により資本金を47,850千円に増資
2014年6月マカフィー株式会社とスマートフォンアプリ「あんしんナンバーチェック」用の電話番号データベース提供の覚書締結
2015年1月資本準備金からの組入れにより資本金を50,700千円に変更
2015年3月警察庁と特殊詐欺電話に関する覚書を締結し、特殊詐欺対策に関する情報提供を受ける体制を構築
2015年7月スマートフォン用迷惑電話フィルタアプリを株式会社NTTドコモの「あんしんナンバーチェック」として、オプション契約「あんしんパック」に含めて提供開始
2016年2月スマートフォンアプリ「トビラフォンモバイル for au」をKDDI株式会社のauスマートパスプラットフォームを通じて提供開始
2017年4月ホームゲートウェイ光電話向け迷惑電話フィルタを中部テレコミュニケーション株式会社の「あんしん電話着信サービス」として、オプション契約「光電話付加サービス 割引パックPlus」に含めて販売開始
2017年6月ビジネスフォン向け迷惑電話フィルタ「トビラフォンBiz 光回線用」の販売を開始
2018年3月ホームゲートウェイ光電話向け迷惑電話フィルタをKDDI株式会社の「迷惑電話 発着信ブロック」として、オプション契約「電話オプションパックEX」に含めて提供開始
2018年5月三重県警察本部と特殊詐欺対策に関する覚書を締結し、迷惑メール防止対策のため犯行利用電話番号の情報提供を受ける体制を構築
2019年4月東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場
2019年6月KDDI株式会社より、当社電話番号データベースを使用したアプリ「迷惑メッセージ・電話ブロック」が提供開始
2019年9月茨城県警察本部と特殊詐欺対策に関する覚書を締結し、迷惑メール防止対策のため犯行利用電話番号の情報提供を受ける体制を構築
2020年3月クラウド型ビジネスフォンサービス「トビラフォン Cloud」の販売を開始
2020年4月東京証券取引所市場第一部に指定
2021年8月合同会社280blockerを完全子会社化
2021年9月株式会社ageetとの資本業務提携開始
2022年1月AI搭載型営業ツール「Talk Book」の販売を開始
2022年4月東京証券取引所プライム市場に移行
2022年9月株式会社ageetを関連会社化
2023年3月一般社団法人日本ユニファイド通信事業者に加入
2023年6月迷惑電話フィルタをソフトバンク株式会社の統合型セキュリティアプリ「セキュリティOne」に含めて提供開始
2023年8月一般社団法人日本ユニファイド通信事業者・総務省・警察庁が連携して運用する、特殊詐欺等に利用された番号を利用停止する取り組み「番号停止スキーム」に参加

トビラシステムズ株式会社の会社基本情報

最後に、トビラシステムズ株式会社の基本情報を押さえておきましょう!

項目内容
会社名トビラシステムズ株式会社
会社名(英語表記)Tobila Systems Inc.
住所愛知県名古屋市中区錦二丁目5番12号
代表取締役社長代表取締役社長  明田 篤
電話番号050-3612-2677(代表)
特色独自の抽出アルゴリズムを用い迷惑電話番号を自動的に拒否、警告するシステムを開発、提供

まとめ

今回の記事では、トビラシステムズ株式会社の年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。

会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!

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この記事を書いた人

大企業の新規事業部門に所属、個人投資家としても活動しながら日々上場企業のリサーチを昼夜問わず実施。企業の開示を毎日数十社規模で習慣的にウォッチ。2024年5月、上場企業が発行する有価証券報告書を分析したメディア「年収辞典」をローンチ。メディアを通じた転職支援を実施。

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