ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の年収は565万円!年代別・役職別給与や、会社の事業内容・業績・事業リスクなどを徹底調査!【2023年最新版】

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社(証券コード:6698)「生産ライン向け外観検査装置の研究開発型企業、画像処理技術に強み。国内3位、専業では首位」企業です。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「565万円」となっており、「全国平均と比較して高い」給与を受け取れる企業と言えます。

今回はこのヴィスコ・テクノロジーズ株式会社について、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!

さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!

本記事の抽出データは連結のものを取り扱っており、「ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社」 の個別の数値ではありません。関連会社を考慮したものになっているため、各関連会社の実態と乖離する場合があります。そのため、「グループ会社全体の平均値」としてみると良いでしょう。

目次

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の年収(年間平均給与)はいくら?【2023年度】

2023年06月23日に提出された有価証券報告書によると、ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の平均年収は「565万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較して高い給与水準であると言えます。

年代別年収

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。

年代推計平均年収全年代比プラス幅
20~24歳445万円+0円
25~29歳491万円45万円
30~34歳538万円47万円
35~39歳565万円27万円
40~44歳610万円45万円
45~49歳626万円16万円
50~54歳658万円32万円
54~59歳661万円3万円

20代の推定平均年収は445万円〜491万円であり、30代の推定平均年収は538万円〜565万円となります。また、折り返し地点の40代からは610万円〜626万円とさらに年収が上がっていき、最大で661万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)

(※)推計より低い年収であったり、さらに高い年収となる可能性があります。こちらの試算は、ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社が発表をしている有価証券報告書を元に弊メディア独自の基準で計算されています。正確な数値と異なる可能性がありますので、参考値としてご覧ください。

役職別年収は?

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社では、係長クラスになると、665万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、874万円となり、部長クラスになると、1123万円の年収になることが期待されます。

役職推計平均年収
係長665万円
課長874万円
部長1123万円

(※)各会社により上記の数値と実態が異なる可能性があります。あくまで平均的な数値として参考にしてください。

推定生涯収入は?

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の推定生涯収入は、およそ「2億4322万円」と推計(※)されます。

これは、大学以上卒の男性の平均生涯年収(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を下回る金額です。ただし、非正社員や女性である場合は平均生涯年収が少なくなる傾向にあります。給与面以外のメリットにしっかりと目を向けていきましょう。

(※)生涯賃金=平均年収×勤務年数(22~65歳の43年間の計算による)

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の事業内容は?

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。

2023年06月23日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!

画像処理検査装置事業

ヴィスコ・テクノロジーズは、筐体型画像処理検査装置の開発、製造、および販売を行っています。この装置は、様々な製造現場で利用され、検査対象物の外観上の欠陥や異物を検出するために活用されています。

特に、FA(ファクトリーオートメーション)向け画像処理システムとして、製造業に革新的なソリューションを提供しています。

製品の特徴

ヴィスコ・テクノロジーズの画像処理検査装置は、筐体、カメラ、レンズ、照明などで構成されています。お客様の検査ニーズに応じて最適なシステムを提案し、製品の検査精度と処理速度の向上に貢献しています。

主要な利用分野としては、電子部品業界、半導体業界、自動車業界、食品業界などが挙げられます。

製造システム

製品の製造においては、モジュール(部品)の製造を外部の部品製造会社に委託するファブレスメーカーとしてのビジネスモデルを採用おり、部品の調達から組立て、検査装置の完成まで、効率的なプロセスを構築し、最終的な製品を提供しています。

グローバル展開

製品の販売においては、国内外の代理店と連携し、製品を世界中の顧客に提供しています。

新興国の製造業においても画像処理検査装置の需要が拡大しており、ヴィスコ・テクノロジーズはグローバルな市場でのポジションを強化しています。

技術革新と将来展望

当社は常に最新の技術を取り入れ、製品の性能向上や新たな機能の開発に取り組んでいます。将来的には、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)技術を活用した画像処理検査装置の開発に注力し、製造現場の効率化と品質管理の向上に貢献することを目指しています。

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社に向いている人とは?

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社は、筐体型画像処理検査装置を開発、製造、販売しています。

製造業界において欠かせない検査装置を提供する同社は、製造プロセスの効率化や品質向上に貢献しています。

この会社に向いているのは、技術への関心が高く、製造業に興味を持つ方です。画像処理技術や製造現場の課題に対して積極的に取り組み、新しいアイデアを提案できる人材が求められています。

転職したら、最新の画像処理技術や製造業界のトレンドを学びながら、自らの能力を発揮し、技術革新に貢献することができます。

また、世界中の製造現場に製品を提供するというグローバルなビジネス展開の中で、国内外の顧客と連携しながら自己成長を遂げるチャンスがあります。国内外での販売経験を積むことで、ビジネススキルやコミュニケーション能力が磨かれるでしょう。

将来的には、新たな市場開拓や製品開発のプロジェクトに携わることも可能です。自らのアイデアを形にし、企業の成長に貢献することができる環境が待っています。

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社でのキャリアは、製造業界における技術革新とビジネス展開に挑戦する魅力的な機会です。自己成長を実感しながら、製品の価値を高める仕事にやりがいを見出すことできるでしょう。

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の業績ってどう?

有価証券報告書の情報をもとに、ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の業績を見ていきましょう。

最新年度と直近年度の売上高

2023年06月23日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。

4年前の売上高が35億6571万円、3年前の売上高が34億7013万円、2年前の売上高が37億6067万円、 そして昨年度の売上高が39億7954万円、 最新年度の売上高が35億2491万円、となっています。

4年前から売上高は1%(額でいうと-4080万)減少しており、昔と比較して売上高の面においては減少傾向の企業だと言えます。このケースの場合、利益が上がっていると企業内で構造改革が実施されていく傾向にあります。利益も減少傾向だと、企業として現状は厳しい状況にあると言えるでしょう。

最新年度と直近年度の利益

2023年06月23日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。

4年前の経常利益が4億8283万円、3年前の経常利益が4億2583万円、2年前の経常利益が6億3991万円、 そして昨年度の経常利益が6億9103万円、 最新年度の経常利益が2億4462万円、となっています。

4年前から経常利益は49%(額でいうと-2億3821万)減少しており、昔と比較して経常利益の面においては減少傾向の企業だと言えます。

従業員数の推移

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の現在の従業員数は「163人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。

従業員数は4年前から「42人」増加しており、ゆるやかにかつ順調に従業員が増えている企業といえます。このような場合、順調に業績も成長していれば企業として非常に上手くいっているパターンが多いです。業績と合わせて企業の状況を把握しておきましょう。

1人当たり売上高分析・年収増加可能性

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。

また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。

(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)

1人当たり売上高

まずは1人当たり売上高をみていきましょう。

4年前の1人あたり売上高は「2946万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「2162万円」となっています。

4年前と比較して「27%」も一人当たりの売上高が減少しており、社員一人当たりの生産性が下がっている事が考えられます。社員数が増加している場合、相対的に経験値の少ない社員が多い傾向にあります。そのため、生産性の回復を目指すための策(社内教育)が実施されていると予想されます。

最新年度の1人あたり売上高は1千万超であり(2162万)、社員1人当たりの仕事の付加価値は高いと言えるでしょう。

1人当たり売上高の過去推移

社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の事業リスクについて

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。

最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。

最新の有価証券報告書から、ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の事業リスクとしては以下のように記載されています。

複数競合他社との激しい競争

業界には複数の競合他社が存在し、激しい競争にさらされています。ヴィスコ・テクノロジーズは、技術経験を活かし、顧客に最適な画像処理検査システムを提供することで差別化を図っています。

しかし、他社が同等以上の技術や性能を持つ製品を開発した場合、競争が激化し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

顧客への依存度が高い特定販売先

ヴィスコ・テクノロジーズの製品は、電子部品メーカーを中心に販売されており、特定の顧客への依存度が高い状況にあります。新規顧客開拓や既存顧客の製品採用拡大を目指していますが、特定の顧客からの受注減少などが発生した場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

不測の品質問題とその影響

製品の品質管理は徹底されていますが、予期せぬ不具合が発生し、製品の信頼性に影響を及ぼす可能性があります。顧客からの信頼を失うことで、業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。

人材確保と育成の課題

高度な技術を持つ優秀な人材の確保と育成が重要です。必要な人材が十分に確保できない場合や、優秀な従業員が離職した場合、業績への影響が懸念されます。

製品開発への先行投資

新製品開発や製品改良に先行投資を行っており、競争力を強化しています。しかしながら、その成果が収益に結びつかない場合、業績への影響が懸念されます。

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の沿革・歴史

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の沿革は、以下のようになっています。

年月内容
2003年8月画像処理検査システムの開発、販売、保守サービス等を目的に、神奈川県川崎市高津区久本一丁目12番にヴィスコ・テクノロジーズ株式会社を設立
2004年12月筐体型画像処理検査装置VTV-8000シリーズ発売
2005年2月本店を東京都港区芝浦二丁目14番に移転
2007年10月コグネックス株式会社とKVビジネス及び関連サポート業務の移管に関し合意
2008年3月当該事業に係る製品・人員・ノウハウを継承し、VTV-8000シリーズと統合筐体型画像処理検査装置VTV-9000シリーズ発売
2009年9月筐体型画像処理検査装置VTV-9000を韓国に輸出開始
2010年3月中国国内における画像処理検査装置の販売を目的に中国上海市に必速勘貿易有限公司を設立
2010年5月韓国における顧客支援を目的に、UPLUS ENGINEERING CO., LTD.とVTVシリーズに係る業務委託契約締結
2010年8月韓国における顧客支援及び市場開発を目的に、UPLUS ENGINEERING CO., LTD.と販売代理店契約締結 自社製ボードを搭載した小型筺体シリーズVTV-9000mini発売
2011年6月大阪府大阪市淀川区宮原一丁目2番に大阪営業所開設
2011年7月高機能小サイズ専用ハードC筺体品VTV-9000C発売
2011年9月筺体型画像処理検査装置VTV-9000を台湾及びベトナムに輸出開始
2012年4月東南アジア地域における画像処理検査装置の販売を目的として、タイ国人100%所有の会社として
2012年6月鹿児島県霧島市国分中央三丁目38番に鹿児島営業所開設
2012年9月本店を東京都港区海岸一丁目11番に移転
2013年4月台湾台北市に台湾駐在員事務所を開設
2014年3月北米地域における画像処理検査装置の販売を目的として、米国イリノイ州にViSCO Technologies USA,Inc.を設立
2014年6月鹿児島営業所を鹿児島県鹿児島市西田一丁目8番に移転
2016年3月小型筐体高速カメラ対応のVTV-9000miniRを発売
2023年1月東京証券取引所JASDAQに株式を上場鹿児島営業所を鹿児島県鹿児島市加治屋町12番に移転東京証券取引所市場第二部上場マレーシア近郊における画像処理検査装置の販売を目的として、マレーシア国ペナン州にVMY TECHNOLOGIES SDN. BHD.を設立大阪営業所を大阪府大阪市淀川区宮原四丁目1番に移転東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行ベトナム近郊における画像処理検査装置の販売を目的として、ベトナム国ハノイ市にViSCO Technologies Vietnam Company Limitedを設立KVとは、Komatsu Visionの略で株式会社小松製作所の開発した画像検査装置であり、

ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の会社基本情報

最後に、ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の基本情報を押さえておきましょう!

項目内容
会社名ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社
会社名(英語表記)ViSCO Technologies Corporation
住所東京都港区海岸1丁目11番1号ニューピア竹芝ノースタワー
代表取締役社長代表取締役社長  足立 秀之
電話番号03‐6402‐4500(代表)
特色生産ライン向け外観検査装置の研究開発型企業、画像処理技術に強み。国内3位、専業では首位

まとめ

今回の記事では、ヴィスコ・テクノロジーズ株式会社の年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。

会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!

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この記事を書いた人

大企業の新規事業部門に所属、個人投資家としても活動しながら日々上場企業のリサーチを昼夜問わず実施。企業の開示を毎日数十社規模で習慣的にウォッチ。2024年5月、上場企業が発行する有価証券報告書を分析したメディア「年収辞典」をローンチ。メディアを通じた転職支援を実施。

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