株式会社ユニバンスの年収は596万円!年代別・役職別給与や、会社の事業内容・業績・事業リスクなどを徹底調査!【2023年最新版】

株式会社ユニバンス(証券コード:7254)「ミッション、アクスル等が主力。米国、アジアに生産拠点。販売比率は日産が約4割。農機向けも」企業です。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「596万円」となっており、「全国平均と比較して高い」給与を受け取れる企業と言えます。

今回はこの株式会社ユニバンスについて、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!

さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!

本記事の抽出データは連結のものを取り扱っており、「株式会社ユニバンス」 の個別の数値ではありません。関連会社を考慮したものになっているため、各関連会社の実態と乖離する場合があります。そのため、「グループ会社全体の平均値」としてみると良いでしょう。

目次

株式会社ユニバンスの年収(年間平均給与)はいくら?【2023年度】

2023年06月27日に提出された有価証券報告書によると、株式会社ユニバンスの平均年収は「596万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較して高い給与水準であると言えます。

年代別年収

株式会社ユニバンスの年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。

年代推計平均年収全年代比プラス幅
20~24歳424万円+0円
25~29歳467万円43万円
30~34歳512万円45万円
35~39歳538万円25万円
40~44歳581万円42万円
45~49歳596万円15万円
50~54歳627万円30万円
54~59歳630万円2万円

20代の推定平均年収は424万円〜467万円であり、30代の推定平均年収は512万円〜538万円となります。また、折り返し地点の40代からは581万円〜596万円とさらに年収が上がっていき、最大で630万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)

(※)推計より低い年収であったり、さらに高い年収となる可能性があります。こちらの試算は、株式会社ユニバンスが発表をしている有価証券報告書を元に弊メディア独自の基準で計算されています。正確な数値と異なる可能性がありますので、参考値としてご覧ください。

役職別年収は?

株式会社ユニバンスの役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。

株式会社ユニバンスでは、係長クラスになると、689万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、1040万円となり、部長クラスになると、1308万円の年収になることが期待されます。

役職推計平均年収
係長689万円
課長1040万円
部長1308万円

(※)各会社により上記の数値と実態が異なる可能性があります。あくまで平均的な数値として参考にしてください。

推定生涯収入は?

株式会社ユニバンスの推定生涯収入は、およそ「2億5666万円」と推計(※)されます。

これは、大学以上卒の男性の平均生涯年収(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を下回る金額です。ただし、非正社員や女性である場合は平均生涯年収が少なくなる傾向にあります。給与面以外のメリットにしっかりと目を向けていきましょう。

(※)生涯賃金=平均年収×勤務年数(22~65歳の43年間の計算による)

株式会社ユニバンスの事業内容は?

株式会社ユニバンスの事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。

2023年06月27日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!

自動車部品の製造販売

自動車部品の製造販売を主な事業とする株式会社ユニバンスは、自動車産業向けに幅広い部品を提供しています。ユニット事業と部品事業を展開し、高品質で耐久性に優れた部品を製造し、顧客ニーズに応えています。

機能メッキ処理

子会社である株式会社遠州クロムは、機能メッキ処理を行っています。高度な技術と設備を駆使し、自動車部品などに耐久性や美観をもたらすメッキ処理を提供しています。

工場附帯サービス

株式会社ウエストレイクは工場附帯サービスを提供しており、製造現場の効率化や品質向上を支援しています。様々なニーズに応えるカスタマイズされたサービスを展開しています。

物流サービス

株式会社富士協同運輸は物流サービスを提供しており、製品の輸送や保管、配送に関する幅広いサポートを行っています。迅速かつ確実な物流を通じて、顧客のビジネスを支えています。

営業及び市場調査

ユニバンスアメリカINC.は営業および市場調査を行っており、市場動向や顧客ニーズの把握に努めています。競争力のある戦略を立案し、グローバル市場での事業展開を支援しています。

部品製造販売

株式会社富士部品製作所やユニバンスINC.などは自動車部品の製造販売を行っており、高品質で信頼性の高い部品を提供しています。顧客との綿密なコミュニケーションを通じて、最適な製品を提供しています。

株式会社ユニバンスに向いている人とは?

ユニバンスは、自動車部品や産業機械用変速機などの製造販売を主な事業として展開しています。

製造業に興味があり、技術的な知識やスキルを活かしたい方にとっては理想的な環境であると言えるでしょう。製造業は日本経済の要とも言える分野であり、その中でさまざまな技術に触れながら成長できる可能性があります。

また、物流やサービスなど製造に関連する幅広い業務を展開しているため、多様な経験を積むことができます。自らのスキルを磨きながら、さまざまな分野にチャレンジしていきたい方にとっては、成長の機会が豊富な環境と言えるでしょう。

転職した際には、製造や物流、サービスなど様々な面で自己成長を遂げることができるでしょう。さらに、グローバル展開しているため、国内だけでなく海外でのキャリアアップも可能性として考えられます。海外での経験を積むことで、新たな視野を広げることができるでしょう。

自動車部品や産業機械用変速機など、製造業に携わりたい方や幅広い業務に挑戦したい方にとって、この会社は大きな成長の機会を与えてくれるかもしれません。自らの志向やスキルに合った職場で、新たなキャリアを築いていくことができるでしょう。

株式会社ユニバンスの業績ってどう?

有価証券報告書の情報をもとに、株式会社ユニバンスの業績を見ていきましょう。

最新年度と直近年度の売上高

2023年06月27日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。

4年前の売上高が599億2407万円、3年前の売上高が562億8853万円、2年前の売上高が462億4931万円、 そして昨年度の売上高が490億6114万円、 最新年度の売上高が486億170万円、となっています。

4年前から売上高は19%(額でいうと-113億2236万)減少しており、昔と比較して売上高の面においては減少傾向の企業だと言えます。このケースの場合、利益が上がっていると企業内で構造改革が実施されていく傾向にあります。利益も減少傾向だと、企業として現状は厳しい状況にあると言えるでしょう。

最新年度と直近年度の利益

2023年06月27日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。

4年前の経常利益が14億5315万円、3年前の経常利益が-11億5307万円、2年前の経常利益が-2億5380万円、 そして昨年度の経常利益が32億8582万円、 最新年度の経常利益が10億9521万円、となっています。

4年前から経常利益は25%(額でいうと-3億5793万)減少しており、昔と比較して経常利益の面においては減少傾向の企業だと言えます。

従業員数の推移

株式会社ユニバンスの現在の従業員数は「1577人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。

従業員数は4年前から「288人」減少しており、企業としては人件費を最小限に抑える方向へ進行しています。このケースで業績が良いパターンはかなり稀ですが、もしそうであるならば社内の構造改革が非常に上手くいっている事も考えられます。大部分の場合採用計画が遅れをとっており、それに合わせて転職難易度が高くなるとともに企業としても少し厳しい状況にある可能性があります。気になる方はその原因を調べてみてください。

1人当たり売上高分析・年収増加可能性

株式会社ユニバンスの業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。

また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。

(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)

1人当たり売上高

まずは1人当たり売上高をみていきましょう。

4年前の1人あたり売上高は「3213万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「3081万円」となっています。

直近の数年間で社員一人当たりの売上高はさほど変わっておらず横ばいで、社員一人当たりの生産性の成長は据え置きと考えても良いでしょう。ただし、企業全体の売上高が伸びている場合はM&Aなどを実施して企業としての規模は成長していると言えます。

最新年度の1人あたり売上高は1千万超であり(3081万)、社員1人当たりの仕事の付加価値は高いと言えるでしょう。

1人当たり売上高の過去推移

社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。

株式会社ユニバンスの事業リスクについて

株式会社ユニバンスの事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。

最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。

最新の有価証券報告書から、株式会社ユニバンスの事業リスクとしては以下のように記載されています。

自動車部品業界の構造変化と電動化技術の革新によるリスク

自動車部品業界は急速な変化を遂げており、電動化技術の革新が進む中、当社は既存の製品の販売が低迷し、市場のニーズが多様化しています。

これにより、競争が激化し、ビジネスに影響を及ぼす可能性があります。技術動向や市場環境の変化に適応するために、ユニバンスは中期経営計画を通じて事業戦略の調整や商品開発の強化を行っていることが伺えます。

経済情勢の不確実性によるリスク

ユニバンスの製品は主に日本、アジア、北米、欧州向けであり、各国や地域の政治・経済動向や為替の変動は当社の業績や財務状況に影響を与える可能性があります。特に新型コロナウイルス感染症や世界的な経済の不安定要素、インフレの動向などは、業績に直接的な影響を及ぼす可能性が高いです。市場環境の変化に柔軟に対応するために、顧客との関係強化や業務の効率化を図っています。

製品品質に関するリスク

製品の品質管理は業界で最重要視される要素の一つであり、万が一クレームやリコールが発生した場合、信頼性や評価に重大な影響を与える可能性があります。したがって、品質保証システムの改善や顧客満足度向上に取り組むことが不可欠です。

原材料や部品の調達リスク

ユニバンスは外部から多くの原材料や部品を調達しており、需要の急増や価格の変動による供給不足や高騰が懸念されます。特に原材料やエネルギー価格の上昇は業績に直結し、取引価格の適正化が必要となります。対策として、信頼関係の構築やサプライチェーンの競争力向上を進めており、リスク軽減策を積極的に実施しているようです。

自然災害によるリスク

自動車部品業界は地震などの自然災害による影響を受けやすく、中断や被害を受けるリスクがあります。特に地震による操業中断は業績や財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

ユニバンスは、事業継続計画の策定や対応体制の強化などを通じて、自然災害に備えています。

株式会社ユニバンスの沿革・歴史

株式会社ユニバンスの沿革は、以下のようになっています。

年月内容
1937年5月名古屋市において鈴木一郎の個人経営により「富士鐵工所」として創業発足し、当初工作機械メーカーの「株式会社大隈鐵工所」の協力工場としてギヤブランク及びシャフト類の加工を行っていたが、時代の流れと共に軍需品の生産を開始。
1944年4月静岡県湖西市に工場疎開し「中島飛行機」の協力工場として主に尾輪取付金具の製造に従事。
1945年8月終戦のため一時工場閉鎖、同年10月再開し、戦災を被った自転車を回収し、フレームの再製を行い「全国自転車リヤカー組合」に販売。
1947年3月「有限会社富士鐵工所」を設立し、鈴木一郎が初代社長として就任。当時盛況を極めたミシン部品の製作に転換し、専用機を自家考案して重要部品であるシャトルフックの専門製作を行い「トヨタミシン」「リズムミシン」に納入、同時にインド及びパキスタン方面にサービスパーツとして輸出。
1949年7月「日産自動車株式会社」との取引を始め、スターターシャフト部品の生産を開始。
1955年9月「有限会社富士鐵工所」を「株式会社富士鐵工所」に組織変更。
1959年4月日産自動車株式会社の増産に伴い、即応体制整備のため、現本社所在地に新工場を建設し、人員及び機械設備等大幅に拡充。
1960年7月「株式会社鈴木鐵工所」を創立し「鈴木自動車工業株式会社」の部品加工を中心に当社姉妹会社として発足し、浜松市小沢渡町に新工場を建設。
1963年5月株式を東京証券取引所市場第二部へ上場。
1963年9月「富士協同運輸株式会社」を設立。[現:連結子会社]
1968年6月工作機専門工場を完成。
1970年11月トランスミッション工場完成。
1971年9月静岡県磐田郡水窪町に水窪工場を建設し操業開始。
1973年9月静岡県磐田郡水窪町に西浦工場を建設し操業開始。
1981年4月10tミキサー専用スピードリダクションユニット生産開始。
1985年6月大型トラクター用パワーシフトトランスミッションを開発、米国スタイガー社へ輸出開始。
1988年10月デミング賞実施賞受賞。
1989年10月「株式会社ウエストレイク」を設立。[現:連結子会社]
1991年7月「株式会社遠州クロム」の株式を取得。[現:連結子会社]
1992年9月米国JIケース社と購買契約を締結。
1993年9月PM優秀事業場賞受賞。
1996年7月アメリカ合衆国に子会社「ユニバンスINC.」を設立。[現:連結子会社]
1997年10月TPM優秀継続賞第1類受賞。
1998年9月駆動力配分装置製造専門工場完成。
2002年11月QS9000認証取得。
2003年12月ISO14001認証取得。
2005年10月アイエス精機株式会社と合併し、社名を「株式会社ユニバンス」に変更。
2006年11月ISO/TS16949認証取得。
2006年12月四輪駆動装置「トランスファー」の生産累計600万台を達成。
2010年12月PT.ユニバンスインドネシア 第1工場増築。
2011年4月タイ王国に子会社「ユニバンスタイランドCO.,LTD.」を設立。[現:連結子会社]
2012年9月ユニバンスINC. 工場増築。
2013年1月PT.ユニバンスインドネシア 第2工場完成。
2014年6月PT.ユニバンスインドネシア 鍛造工場完成。
2016年3月ユニバンスタイランドCO.,LTD. 新工場で量産開始
2017年7月「株式会社富士部品製作所」の株式を取得。[現:連結子会社]
2018年12月アメリカ合衆国に子会社「ユニバンスアメリカINC.」を設立。[現:連結子会社]
2019年3月電動自動車用e-Axle向けリダクションギヤの生産開始。
2020年8月PT.ユニバンスインドネシア 第2工場増築。
2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行。
2022年8月「トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ウエストバージニア」と取引を開始。

株式会社ユニバンスの会社基本情報

最後に、株式会社ユニバンスの基本情報を押さえておきましょう!

項目内容
会社名株式会社ユニバンス
会社名(英語表記)UNIVANCE CORPORATION
住所静岡県湖西市鷲津2418
代表取締役社長代表取締役会長兼社長  鈴木 一和雄
電話番号053(576)1311(代表)
特色ミッション、アクスル等が主力。米国、アジアに生産拠点。販売比率は日産が約4割。農機向けも

まとめ

今回の記事では、株式会社ユニバンスの年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。

会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!

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この記事を書いた人

大企業の新規事業部門に所属、個人投資家としても活動しながら日々上場企業のリサーチを昼夜問わず実施。企業の開示を毎日数十社規模で習慣的にウォッチ。2024年5月、上場企業が発行する有価証券報告書を分析したメディア「年収辞典」をローンチ。メディアを通じた転職支援を実施。

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