東邦レマック株式会社(証券コード:7422)は靴の企画・販売(卸売)と自社ECサイトでの販売(小売)を行っている会社です。利用者に最高の靴を提供し、幅広いニーズに対応しています。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「482万円」となっており、「全国平均と比較して高い」給与を受け取れる企業と言えます。
今回はこの東邦レマック株式会社について、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!
さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」や「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!
東邦レマック株式会社の年収(年間平均給与)はいくら?【2024年度】
2024年03月18日に提出された有価証券報告書によると、東邦レマック株式会社の平均年収は「482万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較して高い給与水準であると言えます。
年代別年収
東邦レマック株式会社の年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。
年代 | 推計平均年収 | 全年代比プラス幅 |
---|---|---|
20~24歳 | 330万円 | +0円 |
25~29歳 | 373万円 | 43万円 |
30~34歳 | 407万円 | 33万円 |
35~39歳 | 441万円 | 34万円 |
40~44歳 | 479万円 | 38万円 |
45~49歳 | 482万円 | 3万円 |
50~54歳 | 490万円 | 7万円 |
54~59歳 | 484万円 | -5万円 |
20代の推定平均年収は330万円〜373万円であり、30代の推定平均年収は407万円〜441万円となります。また、折り返し地点の40代からは479万円〜482万円とさらに年収が上がっていき、最大で490万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)
役職別年収は?
東邦レマック株式会社の役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。
東邦レマック株式会社では、係長クラスになると、575万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、689万円となり、部長クラスになると、826万円の年収になることが期待されます。
役職 | 推計平均年収 |
---|---|
係長 | 575万円 |
課長 | 689万円 |
部長 | 826万円 |
(※)各会社により上記の数値と実態が異なる可能性があります。あくまで平均的な数値として参考にしてください。
推定生涯収入は?
東邦レマック株式会社の推定生涯収入は、およそ「2億0753万円」と推計(※)されます。
これは、大学以上卒の男性の平均生涯年収(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を下回る金額です。ただし、非正社員や女性である場合は平均生涯年収が少なくなる傾向にあります。給与面以外のメリットにしっかりと目を向けていきましょう。
東邦レマック株式会社の事業内容は?
東邦レマック株式会社の事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。
2024年03月18日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!
シューズ事業(卸売・小売)
東邦レマックはシューズ事業において、靴の企画・販売を行っています。卸売と小売の両方を展開し、幅広い顧客層に対応しています。商品の企画にあたっては、トレンドや需要を的確に把握し、高品質でデザイン性のある商品を提供することを重視しています。
また、販売チャネルも多様化させ、自社サイトを通じたEC販売も積極的に展開しています。これにより、消費者のニーズに迅速かつ柔軟に対応し、市場競争力を維持しています。
商品企画と開発
東邦レマックは、商品企画と開発において積極的な取り組みを行っています。トレンドや市場動向をリサーチし、その情報を元に新商品の企画を立案しています。
また、製品のデザインや品質向上にも力を入れており、信頼のおけるサプライヤーとの綿密な連携を図りながら、顧客満足度の高い商品を提供しています。常に新しいアイデアを取り入れ、時代に即した商品開発を行うことで、競争力を維持しています。
販売チャネルの多様化
東邦レマックは販売チャネルの多様化に力を入れており、卸売だけでなく小売も展開しています。自社サイトを中心としたEC販売を強化することで、顧客層を拡大し販売促進を図っています。
実店舗や百貨店などとの提携も積極的に行い、幅広い販売網を構築しています。さまざまな販売チャネルに対応することで、市場のニーズに迅速に対応し、事業の拡大を図っています。
東邦レマック株式会社に向いている人とは?
東邦レマック株式会社はシューズ事業(卸売・小売)に特化した企業です。この会社に向いている人は、ファッションやトレンドに敏感で、シューズに関心がある人です。シューズのデザインや素材にこだわり、おしゃれを楽しむことが好きな方に最適な環境です。
転職したら、ファッション業界や小売業界でのキャリアアップが見込めます。新たな商品企画やマーケティングの仕事に挑戦する機会が増え、自らのアイデアやセンスを活かしてブランドの成長に貢献できるでしょう。
また、シューズのトレンドや市場動向をキャッチアップすることで、ビジネスの視野を広げることができます。お客様のニーズに合った商品開発や販売戦略を展開し、市場競争力を高めることが可能です。
さらに、国内外のシューズブランドとの取引や提携により、国際的な視点を持つことができます。グローバルな展開に参加し、ビジネススキルやコミュニケーション能力を向上させることで、キャリアの幅も広がるでしょう。
東邦レマック株式会社での経験は、ファッション業界でのキャリアを積む上で貴重なものとなること間違いありません。将来の可能性を広げ、自己成長を遂げるためのステップとして、転職を検討する価値があるでしょう。
東邦レマック株式会社の業績ってどう?
有価証券報告書の情報をもとに、東邦レマック株式会社の業績を見ていきましょう。
最新年度と直近年度の売上高
2024年03月18日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。
4年前の売上高が92億5119万円、3年前の売上高が67億2815万円、2年前の売上高が63億3892万円、 そして昨年度の売上高が63億7623万円、 最新年度の売上高が50億9605万円、となっています。
4年前から売上高は45%(額でいうと-41億5513万)減少しており、昔と比較して売上高の面においては減少傾向の企業だと言えます。このケースの場合、利益が上がっていると企業内で構造改革が実施されていく傾向にあります。利益も減少傾向だと、企業として現状は厳しい状況にあると言えるでしょう。
最新年度と直近年度の利益
2024年03月18日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。
4年前の経常利益が4648万円、3年前の経常利益が-1億4367万円、2年前の経常利益が-1億1195万円、 そして昨年度の経常利益が-1951万円、 最新年度の経常利益が-1億7829万円、となっています。
従業員数の推移
東邦レマック株式会社の現在の従業員数は「83人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。
従業員数は4年前から「18人」減少しており、企業としては人件費を最小限に抑える方向へ進行しています。このケースで業績が良いパターンはかなり稀ですが、もしそうであるならば社内の構造改革が非常に上手くいっている事も考えられます。大部分の場合採用計画が遅れをとっており、それに合わせて転職難易度が高くなるとともに企業としても少し厳しい状況にある可能性があります。気になる方はその原因を調べてみてください。
1人当たり売上高分析・年収増加可能性
東邦レマック株式会社の業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。
また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。
(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)
1人当たり売上高
まずは1人当たり売上高をみていきましょう。
4年前の1人あたり売上高は「9159万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「6139万円」となっています。
4年前と比較して「33%」も一人当たりの売上高が減少しており、社員一人当たりの生産性が下がっている事が考えられます。社員数が増加している場合、相対的に経験値の少ない社員が多い傾向にあります。そのため、生産性の回復を目指すための策(社内教育)が実施されていると予想されます。
最新年度の1人あたり売上高は5千万円を裕に超えており(6139万円)、社員1人当たりの仕事の付加価値は非常に高いと言えるでしょう。
1人当たり売上高の過去推移
社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。
東邦レマック株式会社の事業リスクについて
東邦レマック株式会社の事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。
最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。
最新の有価証券報告書から、東邦レマック株式会社の事業リスクとしては以下のように記載されています。
急激な為替変動によるリスク
製品の多くを海外で生産しているため、急激な為替変動が大きなリスクとなっています。特に米ドルや人民元などの為替相場の変動が業績に直接影響を及ぼす可能性があります。
為替リスクを最小限に抑えるために為替ヘッジを実施するものの、完全にリスクを除外することは難しい状況です。
取引先の信用リスク
主要取引先の業績悪化や企業不祥事などにより、売掛金の回収が滞る可能性があります。取引先の信用力や安定性を十分に評価し、リスク管理を徹底することが重要です。
さらに、取引先の業務状況や経営方針の変化にも敏感に対応する必要があります。
季節の天候不順による影響
季節商品の売上に大きな影響を及ぼす可能性があります。例えば、サンダルやブーツなどの季節商品は天候の変化に敏感であり、冷夏や暖冬などの気象条件が業績に直接影響を与えることが懸念されます。
そのため、天候情報や市場動向を十分に分析し、適切な対策を講じることが必要です。
規制緩和による市場変化
国際的な規制緩和により、市場に大きな変化が訪れる可能性があります。特にWTOやFTAなどの規制が変更された場合、輸入品の増加や単価の下落などが生じる可能性があります。
規制環境の変化に敏感に対応し、市場動向にリアルタイムで対応することが求められます。
海外のテロや災害による操業停止
海外に生産拠点を持つ場合、テロや自然災害による操業停止のリスクが潜在しています。特に中国などの地域では政治情勢や天災のリスクが高く、これらの要因による操業停止は業績への影響が大きい可能性があります。
リスク対策を常に見直し、万が一の事態に備えることが重要です。
東邦レマック株式会社の沿革・歴史
東邦レマック株式会社の沿革は、以下のようになっています。
年月 | 内容 |
---|---|
1958年7月 | 東邦ゴム株式会社の名称で東京都大田区に資本金100万円をもって設立東邦ゴム工業株式会社の製造するゴム靴の販売を目的とする |
1960年4月 | ゴム靴代理店を対象にケミカルシューズメーカーの営業部門代行業務を開始 |
1961年2月 | 福島県郡山市に郡山営業所を開設 9月宮城県仙台市に仙台営業所を開設 |
1964年4月 | 東京都文京区に本社ビル新築落成により、本社を現住所に移転 |
1973年1月 | 大阪支店を吸収統合しケミカルシューズの主生産地神戸市長田区に神戸支店を開設 |
1974年5月 | 株式会社ニュー新宿屋靴店の名称で大阪府大阪市に資本金500万円をもって設立靴小売を目的とする 12月新潟県長岡市に長岡支店を開設 |
1976年6月 | 東京北・南支店を統合し東京都足立区の東京シューズ流通センターに東京支店を開設 |
1980年8月 | 株式会社ニュー新宿屋靴店に資本参加 9月株式会社東伸に資本参加 |
1981年1月 | 商品開発推進のため企画室を設置 |
1985年7月 | 名古屋市中村区に名古屋支店を開設北海道東邦株式会社とフランチャイズ契約を締結 |
1987年4月 | レマック株式会社を設立 |
1988年1月 | 東邦レマック株式会社に商号変更 |
1990年7月 | 新本社ビル完成と同時に営業本部および海外部を設置株式会社東伸およびレマック株式会社を解散 |
1991年3月 | 株式会社ニュー新宿屋靴店を100%子会社化 |
1994年12月 | 日本証券業協会に株式を店頭登録 |
1996年11月 | 神戸市長田区二番町に神戸支店新築落成により、神戸支店を現住所に移転 |
1997年4月 | 海外商品企画のため商品企画課を設置 |
1997年9月 | 埼玉県川口市に新たに東京北支店を開設 |
2001年6月 | 連結子会社の株式会社ニュー新宿屋靴店を株式会社新宿屋に商号変更 |
2002年12月 | 北海道東邦株式会社を解散し、札幌市白石区に札幌支店を開設 |
2007年3月 | 福岡市博多区に東京支店福岡営業所を開設 |
2008年6月 | 連結子会社の株式会社新宿屋を吸収合併し、新宿屋事業部を開設 |
2010年4月 | ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所に株式を上場 |
2010年9月 | 中華人民共和国香港特別行政区に麗瑪克香港有限公司を設立東京支店を東京都足立区から、埼玉県川口市に移転 |
2013年7月 | 東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQに株式を上場 |
2022年4月 | 東京証券取引所の株式市場の再編に伴い、東京証券取引所の新市場区分スタンダードへ移行 |
東邦レマック株式会社の会社基本情報
最後に、東邦レマック株式会社の基本情報を押さえておきましょう!
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 東邦レマック株式会社 |
会社名(英語表記) | TOHO LAMAC CO., LTD. |
住所 | 東京都文京区湯島3-42-6 |
代表取締役社長 | 代表取締役社長 笠 井 庄 治 |
電話番号 | (03)3832-0131(代表) |
特色 | 婦人・紳士靴の量販店向け卸売りが主柱。ケミカルシューズに強み。アジアから開発輸入強化中 |
まとめ
今回の記事では、東邦レマック株式会社の年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。
会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!
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