スギホールディングス株式会社(証券コード:7649)は「東海地盤のドラッグストア。業界大手「スギ薬局」展開。調剤併設率約8割。薬局買収にも積極的」企業です。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「714万円」となっており、「全国平均と比較してかなり高い」給与を受け取れる企業と言えます。
今回はこのスギホールディングス株式会社について、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!
さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」や「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!
スギホールディングス株式会社の年収(年間平均給与)はいくら?【2023年度】
2023年05月31日に提出された有価証券報告書によると、スギホールディングス株式会社の平均年収は「714万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較してかなり高い給与水準であると言えます。
年代別年収
スギホールディングス株式会社の年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。
年代 | 推計平均年収 | 全年代比プラス幅 |
---|---|---|
20~24歳 | 528万円 | +0円 |
25~29歳 | 594万円 | 65万円 |
30~34歳 | 626万円 | 31万円 |
35~39歳 | 667万円 | 41万円 |
40~44歳 | 708万円 | 40万円 |
45~49歳 | 714万円 | 6万円 |
50~54歳 | 733万円 | 18万円 |
54~59歳 | 749万円 | 16万円 |
20代の推定平均年収は528万円〜594万円であり、30代の推定平均年収は626万円〜667万円となります。また、折り返し地点の40代からは708万円〜714万円とさらに年収が上がっていき、最大で749万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)
役職別年収は?
スギホールディングス株式会社の役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。
スギホールディングス株式会社では、係長クラスになると、825万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、1246万円となり、部長クラスになると、1567万円の年収になることが期待されます。
役職 | 推計平均年収 |
---|---|
係長 | 825万円 |
課長 | 1246万円 |
部長 | 1567万円 |
推定生涯収入は?
スギホールディングス株式会社の推定生涯収入は、およそ「3億0744万円」と推計(※)されます。
これは、大学以上卒の男性の平均生涯収入(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を大幅に上回る金額です。そのため、給与面では非常に満足できる会社であえると言えます。
スギホールディングス株式会社の事業内容は?
スギホールディングス株式会社の事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。
2023年05月31日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!
調剤併設型ドラッグストア事業
株式会社スギ薬局は、医薬品・健康食品・化粧品・日用品の販売を行いながら、処方せん調剤や地域の医療関係者と連携した在宅医療に取り組んでいます。調剤併設型ドラッグストアの経営を通して、お客様の健康維持・予防までを一貫してサポートする各種サービスを提供しています。
訪問看護事業
スギメディカル株式会社は訪問看護事業や医療機関の開業支援事業を専門としており、医療・ヘルスケアにかかわる様々な事業を展開しています。経営管理を通じて、医療現場における専門的なサービスを提供しています。
訪問看護サービス事業
スギナーシングケア株式会社は、看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による訪問看護サービスや居宅介護支援サービスを提供しています。高度な医療技術を持ったスタッフがお客様の健康管理や介護サポートに尽力しています。
スギホールディングス株式会社に向いている人とは?
スギ薬局はトータルヘルスケア戦略に基づき、医薬品・健康食品・化粧品・日用品を販売し、在宅医療や健康維持までをサポートする総合ドラッグストアです。薬局や地域医療との連携を重視し、お客様の健康を提供しています。
スギメディカルは訪問看護や医療機関の開業支援事業に特化した会社です。医療・ヘルスケアに貢献する仕事をしたい方や専門性を高めたい方に最適な環境です。スキルや経験を活かして、専門性を深めましょう。
スギナーシングケアは訪問看護サービスや居宅介護支援サービスを提供する企業です。看護師や理学療法士など専門職の方に向いています。地域の人々の健康に貢献する仕事で、成長とやりがいを感じられること間違いありません。
この会社に向いている人は、医療やヘルスケアに興味があり、人の健康をサポートしたいと考える方です。専門職の方や医療系の知識を活かしたい方におすすめです。チームワークを大切にし、地域社会に貢献したい方にピッタリの環境です。
転職したら、専門性を高めながら、健康を支える仕事に携わることができます。自分のスキルや経験を活かして、個人や地域の健康に貢献できるやりがいを感じられるでしょう。成長を実感しながら、地域の人々に希望と安心を提供する仕事ができます。
スギホールディングス株式会社の業績ってどう?
有価証券報告書の情報をもとに、スギホールディングス株式会社の業績を見ていきましょう。
最新年度と直近年度の売上高
2023年05月31日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。
4年前の売上高が4887億100万円、3年前の売上高が5423億6100万円、2年前の売上高が6028億5000万円、 そして昨年度の売上高が6254億7700万円、 最新年度の売上高が6676億4700万円、となっています。
4年前から売上高はなんと37%(額でいうと1789億4600万)増加しており、昔と比較して成長している企業だと言えます。急成長している企業とまではいきませんが、以前よりも最新年度比較では良い環境になっていると言えます。
最新年度と直近年度の利益
2023年05月31日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。
4年前の経常利益が272億3700万円、3年前の経常利益が314億7300万円、2年前の経常利益が353億3300万円、 そして昨年度の経常利益が330億8200万円、 最新年度の経常利益が323億9100万円、となっています。
4年前から経常利益はなんと19%(額でいうと51億5400万)増加しており、昔と比較して成長している企業だと言えます。急成長している企業とまではいきませんが、以前よりも最新年度比較では良い環境になっていると言えます。
従業員数の推移
スギホールディングス株式会社の現在の従業員数は「7727人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。
従業員数は4年前から「2233人」増加しており、ゆるやかにかつ順調に従業員が増えている企業といえます。このような場合、順調に業績も成長していれば企業として非常に上手くいっているパターンが多いです。業績と合わせて企業の状況を把握しておきましょう。
1人当たり売上高分析・年収増加可能性
スギホールディングス株式会社の業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。
また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。
1人当たり売上高
まずは1人当たり売上高をみていきましょう。
4年前の1人あたり売上高は「8895万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「8640万円」となっています。
直近の数年間で社員一人当たりの売上高はさほど変わっておらず横ばいで、社員一人当たりの生産性の成長は据え置きと考えても良いでしょう。ただし、企業全体の売上高が伸びている場合はM&Aなどを実施して企業としての規模は成長していると言えます。
最新年度の1人あたり売上高は5千万円を裕に超えており(8640万円)、社員1人当たりの仕事の付加価値は非常に高いと言えるでしょう。
1人当たり売上高の過去推移
社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。
スギホールディングス株式会社の事業リスクについて
スギホールディングス株式会社の事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。
最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。
最新の有価証券報告書から、スギホールディングス株式会社の事業リスクとしては以下のように記載されています。
医薬品の販売規制緩和による競争激化
医薬品の販売規制緩和により、他業種の新規参入が増加し、競争が激化する可能性があります。規制緩和により一般用医薬品の販売が増える一方、他社が参入することで市場環境が変化することが懸念されます。これに対応するため、会社名は薬剤師や登録販売者の育成を進め、店頭での付加価値の高い接客や新たな販売チャネルの検討を行っているとのことです。
調剤報酬や薬価基準の改定による影響
調剤報酬や薬価基準の改定による影響もリスクのひとつです。会社名が取り扱う医療用医薬品の調剤売上は、薬剤に係る収入と調剤技術に係る収入から構成されています。これらの収入は健康保険法に基づいて算出されており、将来的に調剤報酬や薬価基準が改定される可能性があります。
調剤過誤のリスクと対応策
もう一つの重要なリスクは調剤過誤による影響です。医療用医薬品を扱う会社名では、調剤過誤による医療事故が患者に健康被害をもたらす可能性があります。このようなリスクを軽減するために、スギホールディングスは薬剤師の研修や業務マニュアルの順守、調剤鑑査システムの導入を徹底し、リスク管理体制を強化しています。
情報セキュリティのリスクと対策
情報セキュリティに関するものもリスクとしてあります。外部からの不正アクセスや情報漏洩、コンピューターウイルスなどによる攻撃があれば、会社名の業績に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対処するため、スギホールディングスは情報セキュリティ委員会を設置し、情報管理体制の強化、リスクの分析と評価、対策の実施を行っています。
環境変動によるリスク
気候変動や大規模災害によって店舗や物流に被害を受ける可能性があります。これにより、営業や商品調達への制約や影響が生じると、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対処するため、気候変動に適切に対応するためのリスク分析や対策を行っています。
減損会計の適用に伴うリスク
競合の激化や商圏の変動などにより、会社名の固定資産の収益性に変化が生じた場合、固定資産の減損というリスクが懸念されます。このような場合には、特別損失が計上され、業績に影響を及ぼす可能性があります。
地政学的リスクへの対応
国際情勢の変化による地政学的リスクも、スギホールディングスが直面する課題の一つです。エネルギーや原材料価格の変動や希少資源の供給不足は、会社名が利用するエネルギーコストや商品の仕入れコストに影響を与える可能性があります。経営のローコスト化や在庫の適切な管理、調達先の多様化を通じて、地政学的リスクに対処しています。
スギホールディングス株式会社の沿革・歴史
スギホールディングス株式会社の沿革は、以下のようになっています。
年月 | 内容 |
---|---|
1976年12月 | 医薬品、健康食品、化粧品、日用品の販売および処方せん調剤等のサービスの提供を目的とする薬局として、愛知県西尾市にスギ薬局を創業 |
1982年3月 | 愛知県西尾市に株式会社スギ薬局を設立 |
2000年6月 | 大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に株式を上場 |
2001年8月 | 東京証券取引所市場第一部・名古屋証券取引所市場第一部に同時上場 |
2007年3月 | 株式会社ジャパンを株式交換により完全子会社化 |
2008年2月 | 飯塚薬品株式会社を完全子会社化 |
2008年9月 | 株式会社スギ薬局をスギホールディングス株式会社に商号変更 新設分割により持株会社体制に移行し株式会社スギ薬局、スギメディカル株式会社を新設 |
2009年6月 | 障がいがある方を雇用し、グループ内の各種業務を受託するスギスマイル株式会社を新設 |
2016年8月 | 愛知県大府市に「大府センター」を開設 |
2018年3月 | メドピア株式会社と資本業務提携契約を締結 株式会社スギ薬局が株式会社Mediplatと資本業務提携契約を締結 |
2019年9月 | 株式会社HMAを完全子会社化 |
2020年1月 | Inagoraホールディングス株式会社と資本業務提携契約を締結 |
2021年7月 | 株式会社スギ薬局がOmicare Joint Stock Companyと業務提携契約を締結 |
2022年4月 | 東京証券取引所プライム市場、名古屋証券取引所プレミア市場へ移行 |
2022年6月 | 渡辺貿易株式会社を完全子会社化 |
2022年7月 | ALPRO PHARMACY SDN.BHDと業務提携契約を締結 |
スギホールディングス株式会社の会社基本情報
最後に、スギホールディングス株式会社の基本情報を押さえておきましょう!
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | スギホールディングス株式会社 |
会社名(英語表記) | SUGI HOLDINGS CO.,LTD. |
住所 | 愛知県安城市三河安城町一丁目8番地4 |
代表取締役社長 | 代表取締役社長 杉浦 克典 |
電話番号 | 0566(73)6300 |
特色 | 東海地盤のドラッグストア。業界大手「スギ薬局」展開。調剤併設率約8割。薬局買収にも積極的 |
まとめ
今回の記事では、スギホールディングス株式会社の年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。
会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!
コメント