凸版印刷株式会社の年収は706万円!年代別・役職別給与や、会社の事業内容・業績・事業リスクなどを徹底調査!【2023年最新版】

凸版印刷株式会社(証券コード:7911)「印刷業界の2強。印刷技術を基盤に半導体部材関連、包装資材等に展開。23年秋持株会社に移行」している企業です。現在は、TOPPANという名前になっています。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「706万円」となっており、「全国平均と比較してかなり高い」給与を受け取れる企業と言えます。

今回はこの凸版印刷株式会社について、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!

さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!

本記事の抽出データは連結のものを取り扱っており、「凸版印刷株式会社」 の個別の数値ではありません。関連会社を考慮したものになっているため、各関連会社の実態と乖離する場合があります。そのため、「グループ会社全体の平均値」としてみると良いでしょう。

目次

凸版印刷株式会社の年収(年間平均給与)はいくら?【2023年度】

2023年06月29日に提出された有価証券報告書によると、凸版印刷株式会社の平均年収は「706万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較してかなり高い給与水準であると言えます。

年代別年収

凸版印刷株式会社の年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。

年代推計平均年収全年代比プラス幅
20~24歳404万円+0円
25~29歳471万円67万円
30~34歳547万円76万円
35~39歳643万円95万円
40~44歳706万円62万円
45~49歳763万円57万円
50~54歳777万円13万円
54~59歳823万円46万円

20代の推定平均年収は404万円〜471万円であり、30代の推定平均年収は547万円〜643万円となります。また、折り返し地点の40代からは706万円〜763万円とさらに年収が上がっていき、最大で823万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)

(※)推計より低い年収であったり、さらに高い年収となる可能性があります。こちらの試算は、凸版印刷株式会社が発表をしている有価証券報告書を元に弊メディア独自の基準で計算されています。正確な数値と異なる可能性がありますので、参考値としてご覧ください。

役職別年収は?

凸版印刷株式会社の役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。

凸版印刷株式会社では、係長クラスになると、815万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、1230万円となり、部長クラスになると、1547万円の年収になることが期待されます。

役職推計平均年収
係長815万円
課長1230万円
部長1547万円

(※)各会社により上記の数値と実態が異なる可能性があります。あくまで平均的な数値として参考にしてください。

推定生涯収入は?

凸版印刷株式会社の推定生涯収入は、およそ「3億0359万円」と推計(※)されます。

これは、大学以上卒の男性の平均生涯収入(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を大幅に上回る金額です。そのため、給与面では非常に満足できる会社であえると言えます。

(※)生涯賃金=平均年収×勤務年数(22~65歳の43年間の計算による)

凸版印刷株式会社の事業内容は?

凸版印刷株式会社の事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。

2023年06月29日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!

情報コミュニケーション事業分野

印刷物やカードなどのセキュリティ関連製品やビジネスフォームを製造・販売してます。また、広告宣伝印刷物や出版コンテンツ、教科書などの企画・印刷業務も手がけています。

主な関係会社にはトッパンコミュニケーションプロダクツやトッパン・フォームズなどがあります。

生活・産業事業分野

パッケージ材料や段ボール、プラスチック製品などの包装資材を製造・販売しています。さらに、建築用材料や化粧シートなどの関連商品も提供しています。

主な関係会社にはトッパンインフォメディアやトッパンパッケージプロダクツがあります。

エレクトロニクス事業分野

液晶カラーフィルタや半導体パッケージ製品などのディスプレイ関連製品を製造・販売しています。光学フィルムやフォトマスクも製造しており、半導体市場にも貢献しています。

主な関係会社にはトッパンTOMOEGAWAオプティカルフィルムやトッパンエレクトロニクスプロダクツがあります。

凸版印刷株式会社に向いている人とは?

凸版印刷株式会社は、幅広い事業分野において、情報コミュニケーション、生活・産業、エレクトロニクスの分野で多彩な事業活動を展開しています。グループ全体での事業の多様性が、転職希望者にとって魅力的なポイントとなります。

パッケージ関連や建装材などの生活・産業事業分野では、製品開発から製造まで一貫したサービスを提供しています。製品づくりに携わることで、創造性や技術力を活かしたい方に最適な環境です

また、エレクトロニクス事業分野では、ディスプレイ関連や半導体関連の製品を取り扱っており、先端技術に触れる機会が豊富です。技術への情熱を持つ方にとって、成長と学びの場となることでしょう。

この会社に向いている人は、柔軟性を持ち、新しい技術や製品に興味を持つ方です。チャレンジ精神旺盛で、未知の領域に挑戦することに喜びを感じるタイプが適しています。

転職したら、自らの技術やアイデアを発揮し、製品開発に携わることが可能です。さまざまなプロジェクトに参加することで、自己成長を促進し、将来のキャリアアップにつながることでしょう。

凸版印刷株式会社での新たな職場で、技術と創造性を活かして更なる飛躍を目指しましょう。

凸版印刷株式会社の業績ってどう?

有価証券報告書の情報をもとに、凸版印刷株式会社の業績を見ていきましょう。

最新年度と直近年度の売上高

2023年06月29日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。

4年前の売上高が1兆4647億5500万円、3年前の売上高が1兆4860億700万円、2年前の売上高が1兆4669億3500万円、 そして昨年度の売上高が1兆5475億3300万円、 最新年度の売上高が1兆6388億3300万円、となっています。

4年前から売上高はなんと12%(額でいうと1740億7800万)増加しており、昔と比較して成長している企業だと言えます。急成長している企業とまではいきませんが、以前よりも最新年度比較では良い環境になっていると言えます。

最新年度と直近年度の利益

2023年06月29日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。

4年前の経常利益が491億1500万円、3年前の経常利益が667億1900万円、2年前の経常利益が580億5300万円、 そして昨年度の経常利益が763億1800万円、 最新年度の経常利益が811億7200万円、となっています。

4年前から経常利益はなんと65%(額でいうと320億5700万)増加しており、昔と比較して順調に成長している企業だと言えます。

従業員数の推移

凸版印刷株式会社の現在の従業員数は「53946人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。

従業員数は4年前から「2234人」増加しており、ゆるやかにかつ順調に従業員が増えている企業といえます。このような場合、順調に業績も成長していれば企業として非常に上手くいっているパターンが多いです。業績と合わせて企業の状況を把握しておきましょう。

1人当たり売上高分析・年収増加可能性

凸版印刷株式会社の業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。

また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。

(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)

1人当たり売上高

まずは1人当たり売上高をみていきましょう。

4年前の1人あたり売上高は「2832万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「3037万円」となっています。

直近の数年間で社員一人当たりの売上高はさほど変わっておらず横ばいで、社員一人当たりの生産性の成長は据え置きと考えても良いでしょう。ただし、企業全体の売上高が伸びている場合はM&Aなどを実施して企業としての規模は成長していると言えます。

最新年度の1人あたり売上高は1千万超であり(3037万)、社員1人当たりの仕事の付加価値は高いと言えるでしょう。

1人当たり売上高の過去推移

社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。

凸版印刷株式会社の事業リスクについて

凸版印刷株式会社の事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。

最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。

最新の有価証券報告書から、凸版印刷株式会社の事業リスクとしては以下のように記載されています。

地震や自然災害の影響

地震や台風などの自然災害が発生した際に、製造設備や従業員が被害を受け、生産や出荷に遅れが生じる可能性があります。このような災害に備えて、事業継続計画を策定し、BCP(事業継続計画)の実施や従業員の安全確保に努めています。また、災害対策基本計画を策定し、BCP推進担当者が各部署で活動を行っています。

気候変動による影響

気候変動の影響はますます深刻化しており、環境規制や顧客のニーズ変化が事業に影響を与える可能性があります。凸版印刷では、地球環境保全に貢献するため、省エネ活動や再生可能エネルギーの導入などに取り組んでいます。また、ISO22301の認証取得やサプライチェーンの強化などを通じて、気候変動リスクに対応しています。

市場環境の変化による影響

社会のグローバル化や技術革新による市場環境の変化は、事業に多岐にわたる影響を与える可能性があります。DX事業の推進や取引先向けのサステナブル包材のグローバル展開など、事業ポートフォリオの変革を通じて市場競争力を維持・拡大しています。

戦略的提携や投資に伴うリスク

他社との提携や投資により新たな事業を推進する際、提携関係の継続や効果が期待通りに得られないリスクがあります。そのため、事業継続計画を策定し、投資判断を注意深く行い、必要に応じてリスク対応策を講じています。

研究開発に関するリスク

研究開発活動においては予測を超えた市場の変化や投資先の業績悪化などが発生する可能性があります。したがって、中長期スケジュールに基づくリスク分析や市場調査を重視し、研究開発テーマの適切な選定と改善を行っています。

凸版印刷株式会社の沿革・歴史

凸版印刷株式会社の沿革は、以下のようになっています。

年月内容
1900年1月凸版印刷合資会社として設立。
1908年6月資本金40万円の株式会社に改組。
1944年7月精版印刷株式会社を合併、大阪支社を開設し、大阪支社工場として稼働。
1949年5月東京証券取引所に株式を上場。
1961年12月事業部制を導入、本社、板橋、下谷、小石川、関西、西日本の7事業部が発足。
1962年8月商業印刷専門工場となる朝霞工場を新設。
1965年5月ムーア社との合弁で、トッパン・ムーア・ビジネスフォーム株式会社を設立。
1968年5月下谷工場跡地に本社ビル「トッパンビルディング」(東京都台東区)竣工。
1971年12月愛知特殊印刷株式会社、興文舎印刷株式会社を合併し、名古屋工場、札幌工場として稼働。
1988年10月出版・製本の総合工場となる川口工場を新設。
1990年12月産業資材の専門工場となる幸手工場を新設。
1997年7月カード専門工場となる嵐山工場を新設。
1998年3月トッパン・フォームズ株式会社、東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
2000年4月情報系ビジネス拠点「トッパン小石川ビル」(東京都文京区)竣工。
2000年6月「TOPPAN VISION 21」を発表。
2001年7月福岡新第一工場を新設。
2007年10月図書印刷株式会社の第三者割当増資を引受け、同社を連結子会社化。
2008年7月SNP Corporation Limitedを買収。
2009年4月製造部門を分社化し、株式会社トッパンコミュニケーションプロダクツ、株式会社トッパンパッケージプロダクツ、株式会社トッパンエレクトロニクスプロダクツを設立。 機能性フィルムの生産拠点となる深谷工場を新設。
2013年10月高セキュリティ対応のグループ・データセンターを新設。
2014年4月国内外の軟包材生産のマザー工場となる群馬センター工場を新設。
2016年4月透明バリアフィルムの生産拠点としてToppan USA, Inc.ジョージア工場を新設。
2017年3月中小型液晶パネル製造を手掛けるGiantplus Technology Co., Ltd.を連結子会社化。
2019年8月図書印刷株式会社を完全子会社化。
2021年4月本社機能を東京都文京区に移転し、「トッパン小石川ビル」を「トッパン小石川本社ビル」に改称。
2021年7月軟包装事業を展開するInterFlex Investment Holdings, Inc.を買収。
2022年2月フィルムメーカーのMax Speciality Films Limitedを連結子会社化。
2022年3月トッパン・フォームズ株式会社を完全子会社化。

凸版印刷株式会社の会社基本情報

最後に、凸版印刷株式会社の基本情報を押さえておきましょう!

項目内容
会社名凸版印刷株式会社
会社名(英語表記)TOPPAN INC.
住所東京都台東区台東一丁目5番1号
代表取締役社長代表取締役社長 麿 秀 晴
電話番号03(3835)5111(大代表) (上記は登記上の本店所在地で実質的な本社業務は下記で行っております。)
特色印刷業界の2強。印刷技術を基盤に半導体部材関連、包装資材等に展開。23年秋持株会社に移行

まとめ

今回の記事では、凸版印刷株式会社の年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。

会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!

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この記事を書いた人

大企業の新規事業部門に所属、個人投資家としても活動しながら日々上場企業のリサーチを昼夜問わず実施。企業の開示を毎日数十社規模で習慣的にウォッチ。2024年5月、上場企業が発行する有価証券報告書を分析したメディア「年収辞典」をローンチ。メディアを通じた転職支援を実施。

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