株式会社ソディックの年収は641万円!年代別・役職別給与や、会社の事業内容・業績・事業リスクなどを徹底調査!【2024年最新版】

株式会社ソディック(証券コード:6143)工作機械、産業機械、食品機械の開発・製造・販売を行う総合機械メーカーです。グローバルな展開と技術革新により、多岐にわたる産業分野に貢献しています。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「641万円」となっており、「全国平均と比較して高い」給与を受け取れる企業と言えます。

今回はこの株式会社ソディックについて、就職・転職すると年収がいくらになるのか?そして生涯年収がいくらになるのか?についても最新のデータを元に概算を算出します!

さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください!

本記事の抽出データは連結のものを取り扱っており、「株式会社ソディック」 の個別の数値ではありません。関連会社を考慮したものになっているため、各関連会社の実態と乖離する場合があります。そのため、「グループ会社全体の平均値」としてみると良いでしょう。

目次

株式会社ソディックの年収(年間平均給与)はいくら?【2024年度】

2024年03月28日に提出された有価証券報告書によると、株式会社ソディックの平均年収は「641万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較して高い給与水準であると言えます。

年代別年収

株式会社ソディックの年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計(※)されます。

年代推計平均年収全年代比プラス幅
20~24歳409万円+0円
25~29歳471万円62万円
30~34歳530万円59万円
35~39歳601万円70万円
40~44歳641万円39万円
45~49歳680万円39万円
50~54歳721万円40万円
54~59歳743万円22万円

20代の推定平均年収は409万円〜471万円であり、30代の推定平均年収は530万円〜601万円となります。また、折り返し地点の40代からは641万円〜680万円とさらに年収が上がっていき、最大で743万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。(※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。)

(※)推計より低い年収であったり、さらに高い年収となる可能性があります。こちらの試算は、株式会社ソディックが発表をしている有価証券報告書を元に弊メディア独自の基準で計算されています。正確な数値と異なる可能性がありますので、参考値としてご覧ください。

役職別年収は?

株式会社ソディックの役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。

株式会社ソディックでは、係長クラスになると、740万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、1117万円となり、部長クラスになると、1405万円の年収になることが期待されます。

役職推計平均年収
係長740万円
課長1117万円
部長1405万円

(※)各会社により上記の数値と実態が異なる可能性があります。あくまで平均的な数値として参考にしてください。

推定生涯収入は?

株式会社ソディックの推定生涯収入は、およそ「2億7568万円」と推計(※)されます。

これは、大学以上卒の男性の平均生涯年収(退職金を含めない)である「2億6,190万円」を上回る金額です。そのため、給与面では満足できる会社であると言えるでしょう。

(※)生涯賃金=平均年収×勤務年数(22~65歳の43年間の計算による)

株式会社ソディックの事業内容は?

株式会社ソディックの事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。

2024年03月28日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします!

工作機械事業

工作機械事業では、放電加工機、細穴放電加工機、マシニングセンタ、金属3Dプリンタ、レーザ加工機の開発・製造を主な活動としています。また、周辺機器や消耗品についても開発・製造を行っており、国内外の販売ネットワークを活用して製品を提供しています。

産業機械事業

産業機械事業では、射出成形機の開発・製造を中心に活動しています。世界各地に販売・保守サービス拠点を持ち、射出成形機の需要に応える体制を整えています。製造業界や自動車産業などに幅広く製品を提供しています。

食品機械事業

食品機械事業では、食品機械の開発・製造を行っており、中国の拠点と連携して製品提供を行っています。食品工場や食品業界向けの機械を提供することで、食品業界の生産性向上に貢献しています。

精密金型・精密成形事業

精密金型・精密成形事業では、金型の設計・製造やプラスチック成形加工を主な事業として展開しています。特に、技術力や品質管理において高い評価を受けており、幅広い産業分野での製品提供を行っています。

要素技術事業

要素技術事業では、リニアモータ応用製品の開発・製造や工作機械用NC装置のハードウェア・ソフトウェア開発を主に行っています。また、モータに使用される磁石やセラミックス製品にも注力し、最新技術を活用した製品を提供しています。

株式会社ソディックに向いている人とは?

株式会社ソディックは、放電加工機やマシニングセンターなどの工作機械、射出成形機などの産業機械、食品機械、精密金型・成形事業、要素技術事業など多岐にわたる事業を展開しています。

この会社に向いている人は、技術に興味を持ち、革新的な製品を開発したいと考える方です。

また、国内外のクライアントと積極的にコミュニケーションを取りながら、事業の成長に貢献したい人にも向いています。

転職したら、自社製品の開発や製造に携わることで、最新のテクノロジーや製造業のトレンドに触れることができます。また、海外展開が進んでいるため、多様な文化やビジネススタイルに触れる機会も豊富です。

更に、複数の事業部門が連携して新たな価値を創出する環境が整っており、自らのアイデアやスキルを活かして事業に貢献することができるでしょう。成長意欲が高く、チャレンジ精神旺盛な方にとって、飽きることのない成長のフィールドが広がっています。

最新テクノロジーの製品開発やグローバル展開に興味がある方、自らのアイデアや能力を存分に発揮したい方には、株式会社ソディックが新たな一歩を踏み出す場となるかもしれません。

株式会社ソディックの業績ってどう?

有価証券報告書の情報をもとに、株式会社ソディックの業績を見ていきましょう。

最新年度と直近年度の売上高

2024年03月28日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。

4年前の売上高が675億9100万円、3年前の売上高が580億3000万円、2年前の売上高が751億7400万円、 そして昨年度の売上高が804億9500万円、 最新年度の売上高が671億7400万円、となっています。

4年前から売上高は1%(額でいうと-4億1700万)減少しており、昔と比較して売上高の面においては減少傾向の企業だと言えます。このケースの場合、利益が上がっていると企業内で構造改革が実施されていく傾向にあります。利益も減少傾向だと、企業として現状は厳しい状況にあると言えるでしょう。

最新年度と直近年度の利益

2024年03月28日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。

4年前の経常利益が35億5800万円、3年前の経常利益が20億4600万円、2年前の経常利益が85億8800万円、 そして昨年度の経常利益が82億7500万円、 最新年度の経常利益が-12億5700万円、となっています。

従業員数の推移

株式会社ソディックの現在の従業員数は「3562人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。

従業員数は4年前から「17人」減少しており、企業としては人件費を最小限に抑える方向へ進行しています。このケースで業績が良いパターンはかなり稀ですが、もしそうであるならば社内の構造改革が非常に上手くいっている事も考えられます。大部分の場合採用計画が遅れをとっており、それに合わせて転職難易度が高くなるとともに企業としても少し厳しい状況にある可能性があります。気になる方はその原因を調べてみてください。

1人当たり売上高分析・年収増加可能性

株式会社ソディックの業績(売上高・経常利益とその推移)に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。

また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。

(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)

1人当たり売上高

まずは1人当たり売上高をみていきましょう。

4年前の1人あたり売上高は「1888万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「1885万円」となっています。

直近の数年間で社員一人当たりの売上高はさほど変わっておらず横ばいで、社員一人当たりの生産性の成長は据え置きと考えても良いでしょう。ただし、企業全体の売上高が伸びている場合はM&Aなどを実施して企業としての規模は成長していると言えます。

最新年度の1人あたり売上高は1千万超であり(1885万)、社員1人当たりの仕事の付加価値は高いと言えるでしょう。

1人当たり売上高の過去推移

社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。

株式会社ソディックの事業リスクについて

株式会社ソディックの事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。

最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。

最新の有価証券報告書から、株式会社ソディックの事業リスクとしては以下のように記載されています。

工作機械事業におけるリスク

工作機械事業では、景気変動が売上に大きな影響を与える可能性があります。顧客の設備投資活動が不安定なため、需要が波及しやすい状況と言えます。特に世界的な不況が起こった場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。業務多角化や新規事業の拡大などを通じて、景気変動リスクの低減を図っています。

新規事業に関するリスク

新規事業の開発には時間とコストがかかるため、収益までには時間がかかる場合があります。需要の浸透に時間を要し、開発費用が収益を上回る可能性があります。研究開発の成果を活かし、顧客ニーズに合わせた製品開発を行うことで、新規事業リスクの低減を図っています。

人材確保・育成に関するリスク

優秀な人材の確保と育成は成長の鍵となります。少子高齢化や人材の競争が激しくなる中、適切な人材を獲得し、定着させる難しさがあります。採用や研修制度の充実、働きがいの提供など、人材確保のリスクに対処する施策を実施しています。

為替リスク

海外市場での取引において為替リスクが存在します。特にタイの製造拠点を持っている場合、現地通貨の価値変動が製造コストに影響を与える可能性があります。為替リスクを軽減するために為替ヘッジなどの対策を取っています。

海外事業におけるリスク

海外市場での事業展開は地政学リスクや外国法規制の変化に左右されます。万が一、突発事象が発生した場合、市場での信用低下や取引停止などが発生しやすい状況です。各国の情勢を注視し、必要な対応を迅速に行っています。

法的規制リスク

製品の輸出や外国取引には法的規制が存在し、違反が発覚した場合、制裁金や社会的信用の低下が懸念されます。適切な法令遵守とリスク管理を徹底することで、法的規制リスクを最小限に抑える取り組みを行っています。

社会的責任に関するリスク

企業の社会的責任に関するリスクも存在します。環境への配慮や労働環境の整備、人権の尊重などが求められる中、取引先や社会からの評価が影響を受ける可能性があります。サステナビリティへの取り組みを強化し、社会的責任を果たすことでリスクを軽減しています。

株式会社ソディックの沿革・歴史

株式会社ソディックの沿革は、以下のようになっています。

年月内容
1976年8月横浜市緑区桜台に資本金2,000万円で設立、放電加工機の開発・製造・販売を開始
1978年12月横浜市港北区新羽町に本社・工場を移転
1980年6月福井県坂井郡坂井町に福井事業所を開設
1980年8月米国Sodick-Inova Inc.に資本参加
1982年3月米国にSodick Ltd.を設立
1982年6月横浜市緑区池辺町に関係会社株式会社エス・アンド・オーを設立
1982年7月横浜市港北区新羽町に関係会社ソディックリース株式会社を設立
1982年8月株式会社北陸ソディックを吸収合併、株式会社北陸ソディックに営業の譲渡を実施
1983年3月ドイツ・フランクフルト市にSodick Europe GmbHを設立
1986年2月東京証券取引所市場第二部へ株式を上場
1987年8月石川県加賀市に加賀事業所を開設
1988年1月加賀事業所敷地内にセラミック工場を開設
1989年3月横浜市緑区仲町台に技術・研修センターを開設
1991年4月ジャパックス株式会社に資本参加
1991年5月中国・上海市に上海沙迪克軟件有限公司を設立
1992年10月ジャパックス株式会社より放電加工機に関する部門の営業の一部を譲受
1994年12月中国・蘇州市に蘇州沙迪克特種設備有限公司を設立
1997年1月横浜市都筑区仲町台の技術・研修センター内に本社を移転
1997年4月中国・上海市に沙迪克機電有限公司を設立
2000年5月株式交換により株式会社ケイ・エッチ・エスを完全子会社化
2001年8月連結子会社株式会社ソディックプラステックがジャスダック市場に上場
2005年12月連結子会社株式会社ソディックハイテックが大阪証券取引所「ヘラクレス」スタンダードに上場
2006年7月中国・福建省に沙迪克有限公司を設立
2008年11月連結子会社株式会社ソディックハイテック株式への公開買付けの実施
2009年3月連結子会社株式会社ソディックCPCを吸収合併
2011年11月連結子会社株式会社ソディックプラステック株式への公開買付けの実施
2012年7月連結子会社株式会社ソディックプラステックを吸収合併
2013年2月タイでSodickCo.,Ltd.の第2工場竣工
2015年1月ソディック東京ショールーム開設
2015年3月東京証券取引所市場第一部銘柄へ指定
2016年4月加賀事業所敷地内に食品機械工場を開設 第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の発行及び自己株式の取得を実施
2017年11月ソディック東京ショールーム閉鎖
2018年2月米国Sodick, Inc. テックセンターを新設
2018年5月横浜市都筑区仲町台の技術・研修センター内に2号棟を新設
2019年4月英国Sodick Europe Ltd. テックセンターを新設
2019年7月中国・上海市に蘇比克富夢貿易有限公司を設立
2020年9月株式会社OPMラボラトリーを清算
2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
2022年7月株式会社ソディックエフ・ティより放電加工機用消耗品の開発、製造、販売事業を承継
2023年1月中国・福建省の沙迪克有限公司内に、新工場を竣工

株式会社ソディックの会社基本情報

最後に、株式会社ソディックの基本情報を押さえておきましょう!

項目内容
会社名株式会社ソディック
会社名(英語表記)Sodick Co., Ltd.
住所横浜市都筑区仲町台三丁目12番1号
代表取締役社長代表取締役 兼 CEO 社長執行役員 古川 健一
電話番号(045)942-3111(代)
特色

まとめ

今回の記事では、株式会社ソディックの年収を中心として、会社そのものの業績(売上高・経常利益)を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。

会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください!

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この記事を書いた人

大企業の新規事業部門に所属、個人投資家としても活動しながら日々上場企業のリサーチを昼夜問わず実施。企業の開示を毎日数十社規模で習慣的にウォッチ。2024年5月、上場企業が発行する有価証券報告書を分析したメディア「年収辞典」をローンチ。メディアを通じた転職支援を実施。

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