株式会社ベルパーク(証券コード：9441)は情報通信機器の販売や通信サービスの提供を行う、キャリアショップと法人ソリューション事業を展開している会社です。最新の有価証券報告書に寄ると、平均給与は「499万円」となっており、「全国平均と比較して高い」給与を受け取れる企業と言えます。
今回はこの株式会社ベルパークについて、就職・転職すると年収がいくらになるのか？そして生涯年収がいくらになるのか？についても最新のデータを元に概算を算出します！
さらに、就職や転職に役立つ「企業概要」や「将来的なリスク」についても、有価証券報告書をベースに情報をまとめていますので、是非最後までご覧ください！
株式会社ベルパークの年収（年間平均給与）はいくら？【2024年度】
2024年03月22日に提出された有価証券報告書によると、株式会社ベルパークの平均年収は「499万円」と記載されています。全国平均の年収が457万円のため、全国平均と比較して高い給与水準であると言えます。
年代別年収
株式会社ベルパークの年代別の平均年収を推計してみましょう。以下が、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算した年代別の平均年収と推計（※）されます。
| 年代 | 推計平均年収 | 全年代比プラス幅 |
|---|---|---|
| 20~24歳 | 368万円 | +0円 |
| 25~29歳 | 429万円 | 61万円 |
| 30~34歳 | 499万円 | 69万円 |
| 35~39歳 | 586万円 | 87万円 |
| 40~44歳 | 643万円 | 56万円 |
| 45~49歳 | 695万円 | 52万円 |
| 50~54歳 | 708万円 | 12万円 |
| 54~59歳 | 750万円 | 41万円 |
20代の推定平均年収は368万円〜429万円であり、30代の推定平均年収は499万円〜586万円となります。また、折り返し地点の40代からは643万円〜695万円とさらに年収が上がっていき、最大で750万円 といった平均年収を得る事ができる可能性があります。（※最大「平均」年収であり、社員の最大支給額はさらに高額な方もいらっしゃいます。）
役職別年収は？
株式会社ベルパークの役職別年収についても見ていきましょう。厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査の結果を元に、有価証券報告書のデータを用いて、各役職についての推定年収を計算すると以下のようになります。
株式会社ベルパークでは、係長クラスになると、576万円の年収が想定されます。 また、課長クラスになると、869万円となり、部長クラスになると、1094万円の年収になることが期待されます。
| 役職 | 推計平均年収 |
|---|---|
| 係長 | 576万円 |
| 課長 | 869万円 |
| 部長 | 1094万円 |
推定生涯収入は？
株式会社ベルパークの推定生涯収入は、およそ「2億1459万円」と推計（※）されます。
これは、大学以上卒の男性の平均生涯年収（退職金を含めない）である「2億6,190万円」を下回る金額です。ただし、非正社員や女性である場合は平均生涯年収が少なくなる傾向にあります。給与面以外のメリットにしっかりと目を向けていきましょう。
株式会社ベルパークの事業内容は？
株式会社ベルパークの事業内容について、最新の情報をもとに、深掘りしていきましょう。
2024年03月22日に提出された有価証券報告書には、以下のように事業内容が記載されています。わからない部分や疑問に思った部分は自分で調べつつ、企業研究の意味も込めて一読することをお勧めします！
キャリアショップ事業
ベルパークは、情報通信機器の販売やサービスを提供するキャリアショップを運営しています。
キャリアショップでは、新規契約の取次や商品の販売、割賦契約の斡旋、故障修理、料金プランの変更などの受付業務を行っています。直営店とフランチャイズ店の間では、営業内容に差異がなく、顧客に対するサービスを一貫して提供しています。
また、二次代理店が運営する併売店では、一部の業務に限定されたサービスを提供しています。
法人ソリューション事業
法人ソリューション事業では、法人のお客様向けに携帯電話や通信サービスの契約取次ぎ、クラウドサービスの取次ぎ、セキュリティ関連商材の販売、故障受付などのアフターサービスを提供しています。
法人のニーズに合わせたソリューションを提案し、お客様のビジネスをサポートしています。
株式会社ベルパークに向いている人とは？
株式会社ベルパークの事業は、キャリアショップの運営を中心に情報通信機器の販売やサービス提供を行っています。また、法人ソリューションの提供も行っており、法人のお客様に対して通信サービスやセキュリティ関連商材の販売を行っています。
この会社に向いている人は、コミュニケーション能力に長けている方や情報通信業界に興味を持っている方です。キャリアショップでは顧客と直接コミュニケーションを取りながら、最適なサービスを提供することが求められます。法人ソリューションでは、企業向けのサービス提供を通じて信頼関係を築くことが重要です。
転職したら、コミュニケーション能力や誠実さを活かして、顧客との信頼関係を構築することができます。キャリアショップでの営業やサービス提供を通じて、顧客のニーズに合った最適なソリューションを提案し、貢献できるポジションを得ることが可能です。
また、法人ソリューション事業では、企業の課題に対して効果的な解決策を提供することで、企業の成長や発展に貢献することができます。自らのアイディアや提案力を活かして、クライアントの課題に対処し、新たなビジネスチャンスを探ることができます。
株式会社ベルパークでの転職は、コミュニケーション力や提案力を磨き、企業や顧客に貢献するやりがいのある仕事ができる可能性があります。業界での経験やスキルを活かし、新たなキャリアチャレンジに挑戦することで、成長を実感できるでしょう。
株式会社ベルパークの業績ってどう？
有価証券報告書の情報をもとに、株式会社ベルパークの業績を見ていきましょう。
最新年度と直近年度の売上高
2024年03月22日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の売上高は以下のようになっています。
4年前の売上高が1033億360万円、3年前の売上高が988億4308万円、2年前の売上高が1072億8189万円、 そして昨年度の売上高が1027億7865万円、 最新年度の売上高が1154億8531万円、となっています。
4年前から売上高はなんと12%（額でいうと121億8171万）増加しており、昔と比較して成長している企業だと言えます。急成長している企業とまではいきませんが、以前よりも最新年度比較では良い環境になっていると言えます。
最新年度と直近年度の利益
2024年03月22日に提出された有価証券報告書によると、直近5年間の経常利益は以下のようになっています。
4年前の経常利益が43億7924万円、3年前の経常利益が53億4806万円、2年前の経常利益が46億4623万円、 そして昨年度の経常利益が35億8840万円、 最新年度の経常利益が35億7187万円、となっています。
4年前から経常利益は18%（額でいうと-8億737万）減少しており、昔と比較して経常利益の面においては減少傾向の企業だと言えます。
従業員数の推移
株式会社ベルパークの現在の従業員数は「1897人」となっています。以前の従業員の増減推移も確認してみましょう。
従業員数は4年前から「231人」増加しており、ゆるやかにかつ順調に従業員が増えている企業といえます。このような場合、順調に業績も成長していれば企業として非常に上手くいっているパターンが多いです。業績と合わせて企業の状況を把握しておきましょう。
1人当たり売上高分析・年収増加可能性
株式会社ベルパークの業績（売上高・経常利益とその推移）に加え、従業員数についても確認してきました。これらのデータから1人当たり業績をそれぞれ算出し、社員一人がどれくらい会社にインパクトを与えているかを数値化してみましょう。
また、平均年収と一人当たり業績を比較することで、年収が上がる可能性についても考察してみます。
(※弊メディア独自の算出による考察のため、参考程度にご活用ください)
1人当たり売上高
まずは1人当たり売上高をみていきましょう。
4年前の1人あたり売上高は「6200万円」であり、最新年度の1人あたり売上高は「6087万円」となっています。
直近の数年間で社員一人当たりの売上高はさほど変わっておらず横ばいで、社員一人当たりの生産性の成長は据え置きと考えても良いでしょう。ただし、企業全体の売上高が伸びている場合はM&Aなどを実施して企業としての規模は成長していると言えます。
最新年度の1人あたり売上高は5千万円を裕に超えており（6087万円）、社員1人当たりの仕事の付加価値は非常に高いと言えるでしょう。
1人当たり売上高の過去推移
社員1人あたり売上高の過去5年間の推移も掲載しておきますので、参考までにご覧下さい。
株式会社ベルパークの事業リスクについて
株式会社ベルパークの事業リスクについて、その会社を深く知るにあたっては非常に大事な事です。事業リスクを理解した上で就職・転職活動に臨む事が理想とされます。
最新の有価証券報告書には、最新の企業状況と外部環境を元に、非常に丁寧にリスクを記載している会社もあります。ここでしっかりと確認しておきましょう。
最新の有価証券報告書から、株式会社ベルパークの事業リスクとしては以下のように記載されています。
携帯電話販売市場の変化に伴うリスク
携帯電話販売市場は常に変化しており、インターネット販売の普及や販売方法の多様化により、市場環境が大きく変化する可能性があります。これにより、当社の業績や事業計画に重大な影響を及ぼすリスクが潜在しています。市場の急速な縮小や競争の激化などが起こることで、当社のビジネスが困難になる可能性が考えられます。
ソフトバンクグループへの依存に関するリスク
当社の主要な事業である情報通信機器販売サービス事業は、ソフトバンクグループに大きく依存しています。ソフトバンクグループの戦略や提供するサービスに変化があった場合、当社の業績や収益に影響を及ぼす可能性があります。また、取引条件の変更や出店計画の影響も考慮する必要があります。
大規模な自然災害、感染症、地政学リスクに関するリスク
自然災害や感染症の拡大、地政学的なリスクの発生など、外部要因による影響も考慮する必要があります。これらのリスクが発生した場合、業務の停滞や供給不足などが起こり、業績や事業計画に悪影響を及ぼす可能性があります。適切な備えやリスク管理が不可欠です。
法的規制への適合に関するリスク
事業を運営する上での法的規制やコンプライアンスに違反した場合、行政処分や訴訟リスクが生じる可能性があります。また、法令の改正や導入による影響も考えられます。適切な法令遵守とコンプライアンス意識の浸透が重要です。
事業買収等に伴うリスク
事業の拡大や事業譲渡などを行う際には、意図しない問題や効果の不十分さが生じる可能性があります。企業の買収による資産の減損や効果不足による影響も考えられます。事前の十分な調査と検討が重要です。
人材の確保と育成に関するリスク
キャリアショップの販売員の確保や育成が困難になる可能性があります。人材不足や技能不足により業務遂行が困難になり、業績に影響を及ぼす可能性が考えられます。雇用環境の改善や教育プログラムの充実が必要です。
情報セキュリティに関するリスク
サイバー攻撃や情報漏洩など、情報セキュリティに関するリスクも考慮する必要があります。機密情報や個人情報の保護が不十分な場合、信頼性の低下や損害賠償請求が発生する可能性があります。適切なセキュリティ対策と体制の確立が不可欠です。
訴訟リスクに関するリスク
予期せぬ訴訟や請求が発生した場合、業務に影響を与える可能性があります。訴訟の結果によって財務状況や業績に悪影響が及ぶ可能性が考えられます。適切なリスク管理と法的対応が必要です。
株式会社ベルパークの沿革・歴史
株式会社ベルパークの沿革は、以下のようになっています。
| 年月 | 内容 |
|---|---|
| 1993年2月 | 移動体通信サービスの加入申込、ネットワーク商品の取次業務を目的として東京都千代田区永田町に株式会社ベルパークを設立 |
| 1994年5月 | 東京都千代田区麹町に本店移転 |
| 1995年4月 | 株式会社東京デジタルホンと代理店委託契約を締結 |
| 1995年5月 | 東京デジタルホン認定店舗である「デジタルホンサービス専門店」の運営開始 |
| 2000年5月 | 日本証券業協会に株式を店頭登録 |
| 2004年11月 | 東京都千代田区平河町に本店移転 |
| 2004年12月 | 日本証券業協会への店頭登録を取り消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
| 2009年6月 | パナソニックテレコム株式会社の運営していたソフトバンクショップ52店舗及び卸売事業を譲受け |
| 2010年4月 | ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所ＪＡＳＤＡＱ市場に上場 |
| 2011年2月 | ウィルコム認定店舗である「ウィルコムプラザ」の運営開始 |
| 2014年2月 | ＫＤＤＩ株式会社と代理店業務委託基本契約を締結ＫＤＤＩ認定店舗である「auショップ」の運営開始大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所ＪＡＳＤＡＱに株式を上場株式会社ＯＣモバイルを株式取得により完全子会社化し、ＮＴＴドコモ認定店舗である「ドコモショップ」の運営開始 |
| 2022年4月 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所ＪＡＳＤＡＱ市場からスタンダード市場に移行 |
株式会社ベルパークの会社基本情報
最後に、株式会社ベルパークの基本情報を押さえておきましょう！
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ベルパーク |
| 会社名（英語表記） | Bell-Park Co.,Ltd. |
| 住所 | 東京都千代田区平河町一丁目４番12号 |
| 代表取締役社長 | 代表取締役社長 西川 猛 |
| 電話番号 | ０３（３２８８）５２１１ |
| 特色 |
まとめ
今回の記事では、株式会社ベルパークの年収を中心として、会社そのものの業績（売上高・経常利益）を過去推移から分析し、従業員数をはじめとした、会社環境なども含めた情報からも調査をしてきました。
会社選びを実施する上で、企業の最新データを有価証券報告書から読み解くことは非常に大事です。客観的な事実を俯瞰して観察し、ご自身の会社選びに活用していってください！
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